コロナ禍でWeb会議システムを使った会議や取材などが当たり前になった。その分、自宅やカフェ、コワーキングスペースなどでWeb会議に参加するということも増えている。その場合、オフィスの会議室と違って、余計なものがカメラに写ってしまうのが悩みどころ。
そんな時に活躍するのが、バーチャル背景機能だ。「Zoom」「Google Meet」「Microsoft Teams」といった定番Web会議ツールには搭載されており、ユーザーの背景を任意の画像に差し替えてくれるというもの。片付いていない部屋を隠したり、カフェで他の客が写らないようにしたりできる。
バーチャル背景を有効にするだけなら、メニューから簡単に設定できるが、しゃくし定規に標準で用意されている画像を使う必要はない。オリジナルの背景を利用すれば、気分も変わるし、アイスブレイクにもなる。背景に連絡先を表示して、連絡先の交換をスムーズにするなんてことも。
今回は高価な機器やサービスに追加しなくてもちょっとした手間でWeb会議を快適する、バーチャル背景を使い倒すTipsを紹介しよう。
片付いていない部屋をてっとり早く隠すなら「ぼかし」
片付いていない部屋などで余計なものを見せたくない、というのであれば一番簡単なのが「ぼかし」機能だ。ユーザーの姿だけを表示し、背景部分をぼやけさせてくれる。Zoom、Meet、Teamsのパソコン版やスマホ版で利用できる。
どのサービスもWeb会議を始める前から有効しておけるので、最初からぼかした状態で会議に臨める。途中で気がついた場合でも、後で設定することも可能だ。
Zoomであればビデオアイコンの横にある「^」をクリックし、「バーチャル背景を選択」をクリックする。「設定」の「背景とフィルター」画面が開くので、「ぼかし」をクリック。人物以外がぼけて写るようになる。もちろん、ユーザーが動いてもリアルタイムに背景をぼかしてくれる。

Meetであればログイン前の画面もしくは会議中の画面の「・・・」メニューから「ビジュアルエフェクト」をクリックする。ツールの中ではMeetのみぼかしの強度を2段階で調整できる。細かい部分がぼけていればいいなら弱で、何が写っているのか分からなくしたいなら強にすればいいだろう。
Teamsであればログイン前の画面で「背景フィルター」、もしくは会議中の画面の「・・・」メニューから「背景効果を適用する」をクリックすれば、選択メニューが現れる。同じ機能なのにメニュー名が異なるのは困るので、改善してほしいところだ。