3K(きつい、汚い、危険)のイメージを払拭して新しい人材を確保しようと、広報に力を入れる土木業界。他業界にならって、従来のテレビやラジオといったマスメディアだけでなく、SNS(交流サイト)を使った広報活動が増えてきた。加えて、広報の企画が多様化し、アイデア次第で誰もが影響力のある情報発信をできる時代だ。今どきの土木の広報活動に迫った。

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目指せ土木の「インフルエンサー」
目次
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変わる広報、社会に対して何ができるかを意識する「パーパス」が肝に
新型コロナウイルス感染症拡大で対面での活動を自粛せざるを得なくなり、企業の広報活動は大きく様相を変えた。広告業界に長年勤めており、現在、東京工科大学メディア学部の藤崎実専任講師に、広報のトレンドと建設業界における今後の広報の在り方についてインタビューした。
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土木界の広報をけん引する土木学会、他学会を圧倒する情報発信術
Facebook、YouTubeをはじめ、note、ラジオなどあらゆる情報発信手段を取り入れて、土木界全体の広報を手掛ける土木学会。他の学会と比べて、発信量の多さやコンテンツの質の高さなどに定評がある。学会の広報活動の全貌に迫った。
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笑いで土木の認知度アップ、施工管理技士資格を持つ異色の漫才コンビ
2級土木施工管理技士の資格を持つ技術者でありながら、お笑い芸人に転向した異色の漫才コンビがいる。「元気丸」だ。2人が繰り出すネタは全て土木にまつわるものの、土木を知らない人でも笑えるように気が配られており、土木の魅力を伝える新しい発信手段になる可能性を秘めている。2020年11月には、土木学会の土…
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トンネルホテルの仕掛け人が語る、地域体験型ツーリズムの魅力
2021年2月、大分県中津市の開通前の自動車専用道路で食事したり宿泊したりする地域体験型ツーリズム「耶馬渓(やばけい)トンネルホテル」が実現した。21年度のグッドデザイン賞を受賞するなど、反響を呼んだ。ツーリズムを統括したテンポラリ耶馬渓の福田まや代表に、イベントの様子や意義について語ってもらった…
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無人建機の遠隔操作で巨大メッセージを掘削、自動制御も合わせた初の試み
無人の建設機械を遠隔地から操作し、地盤を掘削して巨大メッセージを浮かび上がらせるという企画が、2021年末に実現した。発案者は山梨県南アルプス市の建設会社だ。リモートワークの普及が全業界で進むなか、「建設現場だってリモートワークの選択肢があることを見せたい」という一心で実現にこぎ着けた。