グリーン水素、すなわち再生可能エネルギーによる電力で水を電気分解して生成する水素の量産計画が海外における急増し、1システムの規模も大幅に拡大している。計画生産量の合計は既に日本の全消費エネルギーを超える。近い将来、グリーン水素大国となりそうなのは、オーストラリア、南米、中東、アフリカ、そしてインドだ。中東が中心だったエネルギーを巡る地政学的な版図が、この新エネルギーで大幅に塗り替えられることになる。