プログラミングに興味を持った小学生のタケルくんは、詳しい知識を持つお父さんからPythonを教わることにしました。今回のテーマは「変数」です。
お父さん:もうちょっとプログラミングらしいことをしようか。「変数」を使ってみるよ。
タケル:変数?
お父さん:「値を取っておける箱」みたいな機能だよ。好きな名前の変数を決めて「変数名=値」と入力することで、値が入った変数ができる。
タケル:好きな名前でいいの?例えば「takeru」って名前の変数は?
お父さん:大丈夫だよ(図4-1)。アルファベットで始まる言葉ならなんでも大丈夫。ただし、変数に使えない名前もあるんだ。まず、アルファベットじゃなくて数字で始まる名前はダメ。あと、Pythonであらかじめ使われてる名前も使っちゃダメなんだ。「print」とか「if」とかね。
タケル:「どんな名前でもいい」って言われると迷っちゃうな。
お父さん:短いプログラムだと「a」や「b」、「x」や「y」っていう変数名を使うことが多いかな。ちゃんとしたプログラムだと、どんな役割を持った変数なのかを示す名前をつけるようにする。
タケル:じゃあやってみるよ。「a=1」でEnter、っと。何も表示されないけど、これでaっていう名前の変数ができてるの?
お父さん:うん。aの値を表示してみよう(図4-2)。「print(a)」って入力してみて。「print」は「渡したものの値を表示する」という命令なんだ。ここではaという変数を渡してるから、aの値である1が表示されるよ。
タケル:ほんとだ。
お父さん:変数に値を入れたり、変数から値を取り出したりできることがわかったかな。変数を使うことで、いろいろ複雑な計算ができるようになるんだ。