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約6年ぶりのWindows新版「Windows 11」が登場した。Linuxとの連携が強化されているのが特徴だ。Windows 11で具体的にLinuxをどう生かしていくかを解説する。

 Linuxを使う上で、便利な機能の一つが強力なシェルとUnix由来の豊富なコマンド群です。熟練者ほど要所でコマンドを活用することで、効率良く作業を進めているのではないでしょうか。Windows 11にも、Windows PowerShellという強力なコマンドラインシェルが搭載されていますが、このPowerShellでもLinuxで慣れ親しんでいるコマンドが使えたら便利です。

エイリアスとして呼び出せる

 PowerShellには独自のコマンドが実装されていますが、エイリアス(別名)が付けられているため、Linuxと同じ名前でコマンドを呼び出せます。また、標準でSSHクライアント(sshコマンド)も用意されているため、いざとなったら本物のLinuxマシンへ接続して作業してしまえばよいでしょう。どうしてもWindows 11上でLinuxと同じコマンドライン環境を利用したい場合は、WSLの利用を検討してみるのもお勧めです。

 なお、PowerShellに同こんされているターミナルでは日本語表示が化けることがあります。このため日本語表示が必要な場合はコントロールパネルから「ワールドワイド言語サポート」でUTF-8を使用するように設定するか、Windows 11で標準搭載されるようになった「Windows Terminal」の利用をお勧めします。

cdやcatコマンドなどを実行可能

 PowerShellでは、コマンドを「コマンドレット」と呼んでいます。PowerShellのコマンドレットはすべて「動詞-名詞」というルールで命名されているため、コマンドレットの名前を見ただけで、どのような動作をするのか推測しやすくなっています。

 例えば、カレントディレクトリーを移動するコマンドレットはSet-Location、ファイルの内容を表示するコマンドレットはGet-Contentという具合です。

 こうした整理されたコマンド体系は、英単語を極端に短縮した上に法則性もないLinuxコマンドと比べて非常に理解しやすいと言えるでしょう。しかしながら、理解しやすいからといって使いやすいとは限りません。cdコマンドに慣れている人が、カレントディレクトリーを変更するためだけに「Set-Location」とタイプするのは、わずらわしい以外の何物でもないでしょう。

 そこで、主なコマンドレットにはエイリアスが定義されています。例えば前述の「Set-Location」には、「cd」というエイリアスが定義されているため、Linux同様にcdコマンドが使える(ように見える)のです。同様に「Get-Content」には「cat」というエイリアスが定義されているため、catとタイプすればファイルの中身を表示できます。