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 Office 2021で追加された新機能の多くはMicrosoft 365で実装済みだが、M365ユーザーにとっての新機能もある(図1)。

Microsoft 365の最新機能を取り込んだOffice 2021
Microsoft 365の最新機能を取り込んだOffice 2021
図1 Office 2021で追加された新機能は、Microsoft 365ですでに追加されているものがほどんどだ
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 2019以前のバージョンから2021に移行したユーザーなら、これらの新機能に加えて、全体的な安定性や速度の向上も実感できるだろう。

 ここでは、2019にはなかった2021の新機能の中で、Word、Excel、PowerPointなどの各アプリに共通するものを見ていこう。

ウインドウ全体を刷新

 一見して分かる大きな違いはウインドウのデザイン。最新版のM365とOffice 2021は、Windows 11に合わせて、シンプルで丸みを帯びたデザインになる(図2)。タイトルバーでのアプリごとの色分けがなくなり、統一されたフラットな印象だ。

シンプルなデザインでボタンの配置も変化
シンプルなデザインでボタンの配置も変化
図2 リボンなどのデザインが大きく変わったOffice 2021。クイックアクセスツールバーは非表示になり、「元に戻す」と「やり直し」ボタンは「ホーム」タブに移動するなど、ボタンの配置も変更されている
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 画面左上にあった「クイックアクセスツールバー」は非表示になり、そこにあった「元に戻す」などのボタンがリボンに移動した。なお、ウインドウの右端にある「リボンを表示」ボタンのメニューで、クイックアクセスツールバーをリボンの下に表示することも可能だ。

 機能の使い方が分からなかったり、ボタンの変更などで操作に迷ったりしたときは、新機能の「Microsoft Search」が役に立つ(図3)。タイトルバーにある検索欄で、文書中の文字検索はもちろん、機能を探して起動したり、ヘルプから操作を確認したりなどの使い方ができる。

文字も操作もタイトルバーの検索欄で探せる
文字も操作もタイトルバーの検索欄で探せる
図3 タイトルバーに埋め込まれた「Microsoft Search」。文書内の文字列を検索できるのはもちろん、機能やヘルプ、用語の意味などをまとめて検索することができる
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 アプリごとに適した検索結果になるのも特徴。例えば「Outlook」なら、メールアドレスやメールの内容、添付ファイル、スケジュールや連絡先を探せる。法人向けのM365なら、共同作業することが多いメンバーも検索できる。