コンビニエンスストアやスーパーマーケット、百貨店。日常を支える買い物の場が、大きな転換点を迎えている。無人決済やセンシング技術によるデータ活用は単なる省力化を超え、出店条件や値付けのプロセスなど、業態の姿や経営戦略の根幹を左右する存在になりつつある。EC(電子商取引)の浸透で来店はもはや前提ではなくなり、リアル店舗の役割が改めて問われている。最新の店舗を覗くと、未来の買い物の姿が見えてきた。

特集
これが買い物の未来、リテールテック最前線
目次
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店は売る場所にあらず?ECとの融合で変わる「リアルの存在意義」
店から出てくる客が誰ひとり商品を持っていなくても、それは不思議な光景では無くなっているかもしれない。EC(電子商取引)との融合で、店舗は必ずしも商品をその場で売る場所である必要は無くなっているからだ。
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脱「経験と勘」頼み、小売りの値付けや発注をデータとAIでもっと楽に
値付けや発注、接客といった業務は担当者のノウハウや経験値が売り上げや利益を左右するだけに、多くの企業が人材の育成や維持に頭を悩ませてきた。イオンリテールやコープさっぽろ、イトーヨーカ堂といった先進企業ではこうした属人化されがちな「現場の英知」を技術で補ったり置き換えたりする取り組みを始めている。
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万引きじゃないんです、未来のお店はレジいらずの無人決済が常識に
店の棚に並ぶ弁当やお茶を自分のバッグに入れて、そのまま店を出る――。今なら万引きでお縄になってしまう行動も、数年後には当たり前の光景になっているかもしれない。長らく常識だと思ってきた、店舗での買い物の仕方そのものが変わっているからだ。
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小売りに100年ぶりの技術変革、「バージョン3」へデジタル活用競う
コンビニエンスストアやスーパーマーケット、百貨店。日常を支える買い物の場が、100年に一度の大きな転換点を迎えている。最新の店舗をのぞくと、未来の買い物の姿が見えてきた。