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 モバイル時にテキスト入力ができれば、iPadが情報を得るだけの端末から情報を発信する端末へ変わる。快適にテキスト入力する方法を紹介しよう。

 iPadOSに標準搭載されている手書き文字認識「スクリブル」を利用するには、「設定」→「Apple Pencil」とタップして表示された画面で「スクリブル」をオンにする(図8)。これによって対応アプリではテキスト入力エリアのほとんどでスクリブルが使えるようになる。スクリブルの使い方は前述の画面で「スクリブルを試す」をタップすると「手書き」「削除」「選択」「挿入」「結合」の操作方法を練習できる。スクリブルだけで快適にテキストを入力するためにはどれも身に付けておいた方がよいテクニックだ。

 ●手書き文字認識「スクリブル」を使う
●手書き文字認識「スクリブル」を使う
図8 「設定」→「Apple Pencil」→「スクリブルを試す」をタップして表示された画面で、スクリブルの5つの機能を試しながら練習できる
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 多くのユーザーにお薦めしたいスクリブルの活用シーンは、画面操作とテキスト入力を一連の流れで進めるケース。例えば、「カレンダー」アプリに新規イベントを追加するようなときだ(図9)。画面はApple Pencilでも操作できるので、ペンを持ったままで全てが完了する。スクリブル中には基本的にスクリーンキーボードは表示されないため、画面を広く使える点も大きなメリットだ。短い内容のメールを返信するような際にもApple Pencilの操作だけで完結(図10)。iPadを紙の手帳のような感覚で利用できる。ほかにはPDFに注釈を入れる際にApple Pencilで手書きの丸や矢印などで目立つようにしつつ、文章の修正はスクリブルでテキストとして入力しておくと後の作業が楽になる。

●スクリブルだけでカレンダーに予定を入れてみよう
●スクリブルだけでカレンダーに予定を入れてみよう
図9 アップル製iPadアプリの場合、テキスト入力フィールドは全てスクリブル対応。Apple Pencilで手書きを始めると、すぐに反応してテキストを入力できる。Apple Pencilを使えば、手書きの手帳感覚でカレンダーに予定を入力可能だ
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●メールの返事もスクリブルで
●メールの返事もスクリブルで
図10 短い返信メール程度ならスクリブルでも快適に入力できる。スクリーンキーボードとどちらがよいかは、何度か試して決めるとよいだろう
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 一方、長文入力にスクリブルが快適かどうかは人による。ただ、一度は試してみる価値があるだろう。手書き文字入力はタイピングでの入力とは異なる思考回路が働く場合があるので、状況や気分に応じて利用していきたいところだ。