2022年1月の箱根駅伝で復活を印象づけたアシックス。経営でも2021年12月期にV字回復を果たした。開発から生産、販売まで同じデータを扱うクラウドの導入など、経営を下支えするデジタル化の施策を紹介する。

特集
アシックスの駆け抜けるDX
目次
-
世界4カ所に「本社」、アシックスのDXを支える人材獲得の妙
アシックスは近年、デジタルトランスフォーメーション(DX)の施策を矢継ぎ早に展開してきた。この挑戦を可能にした原動力は2つある。1つは、基盤となるシステムにクラウドを効果的に活用したこと。もう1つは400人規模の優秀なデジタル人材を確保するための工夫だ。
-
カギは新データ基盤、アシックスがコロナ禍の生産停止危機を克服できたワケ
アシックスは商品企画・開発から生産管理、前線の販売へと至るサプライチェーン(供給網)全体で、同じデータを共有できる仕組みを整えてきた。各業務で利用するITシステムを刷新するとともに、データの共有を容易にする基盤を導入した。
-
アシックスV字回復の舞台裏、世界の顧客とデジタルで結びつく
2021年12月期に売上高4040億円、営業利益219億円とV字回復を果たしたアシックス。近年力を入れてきたデジタル関連の施策が新型コロナウイルス禍を乗り越えて実を結び、業績を下支えした。