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口頭試験で問われる項目

 技術士第二次試験の口頭試験における試問時間と配点を資料1資料2に示す。口頭試験では、「実務能力」と「適格性」の2領域について問われる。

資料1■ 口頭試験の内容と時間
総合技術監理部門を除く技術部門
試問事項 試問時間
I 技術士としての実務能力
II 技術士としての適格性
合計20分
(資料:日本技術士会)
資料2■ 配点表
総合技術監理部門を除く技術部門の試問事項別の配点
諮問事項 配点 合否決定基準
Ⅰ 技術士としての実務能力
 ○コミュニケーション、リーダーシップ
 ○評価、マネジメント
2分野とも30点満点 各分野で60%以上の得点
Ⅱ 技術士としての適格性
 ○技術者倫理
 ○継続研さん
2分野とも20点満点
文部科学省が2022年1月17日に示した技術士試験合否決定基準と日本技術士会の第二次試験実施大綱に基づいて、日経クロステックが作成

 合否の判定は、実務能力が「コミュニケーションとリーダーシップ」「評価とマネジメント」の各2項目ずつで大別した2分野で進める。一方、適格性は、「技術者倫理」「継続研さん」の2項目をそれぞれ1つの分野として評価する。口頭試験では分野ごとに合格基準が定められているので、学習時にこれらの判定分類を意識する必要がある。

 適格性で問われる2分野については、特別な解答を用意しなくても大丈夫だ。技術者倫理や継続研さんは、技術士法に基づくものであり、技術士倫理綱領と技術士法の44~47条に沿って解答すればよいからだ。あとは技術士として求められるCPD(継続研さん)の年間目標時間を押さえておけばよいだろう。

 この分野での試問は例年、類似の内容が問われる。技術士倫理綱領と技術士法を読み込んでおけば、試験で慌てる事態には陥らない。

 技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)としては、8項目が列挙されている。「専門的学識」「問題解決」「マネジメント」「評価」「コミュニケーション」「リーダーシップ」「技術者倫理」「継続研さん」だ(資料3)。これらが技術士試験の合否を決める判定項目になっている。

資料3■ 技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)

[専門的学識]

  • 技術士が専門とする技術分野(技術部門)の業務に必要な、技術部門全般にわたる専門知識及び選択科目に関する専門知識を理解し応用すること。
  • 技術士の業務に必要な、我が国固有の法令等の制度及び社会・自然条件等に関する専門知識を理解し応用すること。

[問題解決]

  • 業務遂行上直面する複合的な問題に対して、これらの内容を明確にし、調査し、これらの背景に潜在する問題発生要因や制約要因を抽出し分析すること。
  • 複合的な問題に関して、相反する要求事項(必要性、機能性、技術的実現性、安全性、経済性等)、それらによって及ぼされる影響の重要度を考慮した上で、複数の選択肢を提起し、これらを踏まえた解決策を合理的に提案し、又は改善すること。

[マネジメント]

  • 業務の計画・実行・検証・是正(変更)等の過程において、品質、コスト、納期及び生産性とリスク対応に関する要求事項、又は成果物(製品、システム、施設、プロジェクト、サービス等)に係る要求事項の特性(必要性、機能性、技術的実現性、安全性、経済性等)を満たすことを目的として、人員・設備・金銭・情報等の資源を配分すること。

[評価]

  • 業務遂行上の各段階における結果、最終的に得られる成果やその波及効果を評価し、次段階や別の業務の改善に資すること。

[コミュニケーション]

  • 業務履行上、口頭や文書等の方法を通じて、雇用者、上司や同僚、クライアントやユーザー等多様な関係者との間で、明確かつ効果的な意思疎通を行うこと。
  • 海外における業務に携わる際は、一定の語学力による業務上必要な意思疎通に加え、現地の社会的文化的多様性を理解し関係者との間で可能な限り協調すること。

[リーダーシップ]

  • 業務遂行にあたり、明確なデザインと現場感覚を持ち、多様な関係者の利害等を調整し取りまとめることに努めること。
  • 海外における業務に携わる際は、多様な価値観や能力を有する現地関係者とともに、プロジェクト等の事業や業務の遂行に努めること。

[技術者倫理]

  • 業務遂行にあたり、公衆の安全、健康及び福利を最優先に考慮した上で、社会、文化及び環境に対する影響を予見し、地球環境の保全等、次世代にわたる社会の持続性の確保に努め、技術士としての使命、社会的地位及び職責を自覚し、倫理的に行動すること。
  • 業務履行上、関係法令等の制度が求めている事項を遵守すること。
  • 業務履行上行う決定に際して、自らの業務及び責任の範囲を明確にし、これらの責任を負うこと。

[継続研さん]

  • 業務履行上必要な知見を深め、技術を修得し資質向上を図るように、十分な継続研さん(CPD)を行うこと。
日本技術士会が示した「技術士試験の概要について」から抜粋