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 大手ガラスメーカーのAGCと日本板硝子は2022年10月1日、国内建築用ガラス製品を最大40%値上げする。22年7月に相次いで発表した。両社は原料や燃料の高騰などを理由に、21年10月にも値上げを実施済み。当時の値上げ率はAGCが最大30%、日本板硝子が最大35%だった。2年連続の大幅な価格改定は異例だ。

AGCと日本板硝子は2022年10月1日に国内建築用ガラス製品を値上げする。両社は21年10月にも値上げを実施している(写真:日経クロステック)
AGCと日本板硝子は2022年10月1日に国内建築用ガラス製品を値上げする。両社は21年10月にも値上げを実施している(写真:日経クロステック)
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 AGCは22年10月1日納品分から、フロートガラスで約40%、型板ガラスと網入り型板ガラスで約35%、網入り磨き板ガラスで約30%、鏡で約20%、複層ガラスや強化ガラスなどの主要な建築用加工ガラスで25~30%、それぞれ価格を引き上げる予定だ。

 日本板硝子は同日出荷分から、板ガラス製品と鏡製品で35~40%、建築用機能ガラス製品で約30%、それぞれ値上げする。両社とも一部の製品では上記以上の引き上げ率になる場合があるとしている。

 両社は21年10月にも国内建築用ガラスを値上げした。主な理由は、ガラスの原料である珪砂(けいさ)や、珪砂などをフロート釜で溶かす際に燃料として使用する重油、複層ガラスに用いるスペーサーやシーリング材といった副資材価格の上昇だった。今回はこうした原料や燃料の高騰に加えて、円安の進行を理由に挙げている。