外付けストレージをスマートに活用する方法をいくつか紹介しよう。
故障を予見するには、本特集の2回目で紹介したメーカーの提供するソフトが便利。ただ、健康状態のおおまかな評価しか表示しないことも多い。もっと詳しく調べたいと思ったら、フリーソフトの「CrystalDiskInfo」が便利だ(図1、図2)。
同ソフトは、HDDやSSDが備えている自己診断機能「S.M.A.R.T.」の情報を読み取って表示する。「健康状態」の項目は異常値を検出すると「注意」や「警告」に変わるため、ひと目で判断できる。
HDDで重要な項目は「代替処理済のセクタ数」。「生の値」が全て0が正常な状態で、1以上の数値がある場合は危険のサインだ。温度は目安として30~40℃程度であれば問題ない。60℃以上の場合は寿命が短くなる恐れがあるため、設置場所を変えるなど対策を講じよう。
SSDは寿命が数字で表示されるため、より分かりやすい。SSDは書き込み量による寿命があるため「総書込量」も目安となる。現行モデルでは総書き込み量の限界(TBW)が、1TBモデルの場合で数百TBと非常に大きい。CrystalDiskInfoには常駐して情報や警告を表示する、ログをグラフ表示するといった機能もある(図3、図4)。