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コンピューターの得意分野の1つがシミュレーションだ。自分でプログラムを書けば、架空生物の生命すらシミュレートできる。本特集ではプログラミング言語「Python」を使って人工生命を作る方法を解説する。

【無性生殖】

 今度は、「生殖」を導入してみます。

 まずはアメーバのように自己分裂しながら増える「無性生殖」のシミュレーションです。

 2種類の人工生命(赤と緑)で、「生殖率」(再生産率)であるreproductionRateと、「寿命」であるlifeの初期値を変えてあります。reproductionRateを発生確率として、自分自身を複製します。ただし、無制限に増えると処理が重くなりすぎるので、全体で存在できる個体の数は、赤と緑を合わせて100までに制限しています。

 それらの条件を実装したのが、リスト9です。実行結果は図5です。

リスト9●【無性生殖】のコード
リスト9●【無性生殖】のコード
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図5●リスト9の実行結果
図5●リスト9の実行結果
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