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税込1万円以下で入手できる中古PCでも、軽量Linuxを入れれば快適なマシンとして復活できる。主要な軽量Linuxから特徴のある5種類を選定し、レスポンスや操作性などを徹底検証する。

検証1
Ubuntuフレーバーの中でも最軽量
Lubuntu

 「Lubuntu(ルブントゥ)」は軽量さと使いやすさを兼ね備えた軽量ディストリです。Ubuntuの開発を支援しているCanonical社が正式にサポートしているUbuntuフレーバーの一つなので、安定性や将来性の面で安心して使用できます。長期サポート版の「LTS」なら、リリースから5年間、サポートが受けられます。

 以前は、10年前のPCでも軽快に動作するOSとして、デスクトップの見た目や操作性よりも軽量さを一番の目標に掲げて開発されていました。現在は、デスクトップ環境を従来型から「LXQt」に変更しており、軽量さに加えて機能性や見た目にも満足できるLinuxディストリに仕上がっています。軽量化は第一目的ではなくなりましたが、数あるUbuntuフレーバーの中でも最軽量であることは変わらず、稼働時のメモリー消費量はわずか360Mバイトほどです。

「Lubuntu」のインストール

 ダウンロードサイト*4をWebブラウザーで開き、表示されるページにある「Desktop 64-bit」ボタンをクリックしてイメージファイルの「lubuntu-21.10-desktop-amd64.iso」をダウンロードします。2021年1月現在の最新版は「21.10」です。64ビットCPUにのみ対応しています。ダウンロードが完了したら、書き込みツール*5を使ってインストールUSBメモリーを作成します。

*4 https://lubuntu.me/downloads/
*5 https://www.balena.io/etcher/

 インストールUSBメモリーを差し込んでからPCの電源を投入し、すぐに[F2]キーを何度か押し続けると、BIOS/UEFIの設定画面が表示されます。ほかのPCでは、起動時に表示されるメッセージや取扱説明書などを確認してください。

 BIOS/UEFIの設定画面を開いたら、起動モードや起動ドライブの優先順位を設定します。PCによってはUEFIモードよりレガシーBIOSの方が安定します。「インストールUSBメモリーが起動しない」「ディスプレイに何も表示されない」といったトラブルが発生するようなら、レガシーBIOSに切り替えてください。

 今回検証したLenovo B50では、「Boot」タブを開き、「Boot Mode」を「Legacy Support」に、「USB Boot」を「Enabled」に設定します。次に起動ドライブの最初にインストールUSBメモリーがくるように設定します。設定を確認・変更できたら、「Exit」タブを開き、「Exit Saving Changes」を選択して[Enter]キーを押し、BIOS/UEFI設定画面を閉じます。

 再起動し、インストールUSBメモリーから起動すると、図1のブートローダーが表示されます。「Lubuntu」を選択してLubuntuをライブ起動しましょう。Lubuntuのデスクトップ画面が開いたら、画面右下のネットワークアイコンをクリックしてWi-Fi接続を設定します。Wi-Fiアダプターが正常に動作していれば、自動検出されたアクセスポイント(SSID)が一覧表示されます。接続したいアクセスポイントを選択し、パスワード(WEPキーやWPAパスなど)を入力してWi-Fiネットワークに接続します。

図1 「Lubuntu」のブートローダーの画面
図1 「Lubuntu」のブートローダーの画面
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 次に、デスクトップにある「Install Lubuntu 21.10」のアイコンをダブルクリックしてLubuntuのインストーラーを実行し、図2の手順で作業を進めてください。30分ほどでインストールが完了し、PCが再起動します。再起動後はLubuntuのログイン画面が表示されます。インストール時に設定したユーザー名とパスワードでログインします。

図2 「Lubuntu 21.10」のインストール手順
図2 「Lubuntu 21.10」のインストール手順
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