特徴のある土木工事の現場に潜入。新技術・新工法を導入したり施工計画を工夫したりして工事を切り盛りする様子を、写真や動画、図版を用いて紹介する。

ズームアップ 詳細版
目次
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急斜面で擁壁をスピード施工、球磨川復旧で日特建設がPCaパネル駆使
熊本県内の災害復旧で、専門工事会社が複数工区の道路擁壁工事に取り組む。二次製品のプレキャストパネルを使って現場作業を削減。急斜面で作業ヤードが限られた難条件で施工の効率化につなげた。
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世界一の急勾配を持つ会員制ドライブコースで“規格外”の舗装に挑む
南房総市プライベートドライブコース建設工事
千葉県南房総市の山間部で、アジア初の会員制ドライブコースの建設工事が佳境を迎えている。フェラーリやポルシェといったスーパーカーが「走りを楽しむ」ために東京ドーム約8.5個分の広さを開発。一般道ではあり得ない18.65%の急な縦断勾配や内側の曲線半径が10mの急カーブなど“規格外”の道路を、前田建設…
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複数機種の無人の重機が堤体盛り立て、大成が南摩ダムで自動化施工
大成建設が栃木県鹿沼市で建設中の南摩ダムで、異なる機種の自動化重機を複数台、同時に制御する技術の実証に挑んでいる。重機の動きを変えるなど、日々運用を改良。人工知能(AI)を使って作業員と重機の接触を回避する技術も取り入れた。
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せり上がる橋、中国自動車道の大改造で新工法が続々誕生
中国自動車道吹田JCT-中国池田IC間(西日本高速道路)
1970年の大阪万博を機に開通した中国自動車道の吹田JCT(ジャンクション)─中国池田IC(インターチェンジ)間で、2021年度に大規模な更新工事が始まった。
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秘境の災害復旧で活躍する無人バックホー
鹿野遊谷(かなすびたに)川砂防堰堤工事
日本三大秘境の1つにも数えられている宮崎県椎葉村(しいばそん)で、砂防堰堤(えんてい)の新設が進む。2020年9月の台風で土砂災害が発生した急峻な斜面復旧のため、地場の建設会社がICT(情報通信技術)をフル活用して十分な安全を確保しながら、無人化施工に挑む。
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3700tの橋桁が橋脚上を滑るように動く、クレーンを使わない架設
東海環状自動車道 津屋川橋鋼上部工事
愛知、岐阜、三重の3県を環状に連結する東海環状自動車道の建設現場で、陸上部においては国内最長クラスとなる鋼床版箱桁の送り出し工事が進む。総重量3700tの桁を、カーブを描くように動かす必要があり、作業の難易度はかなり高い。2022年3月下旬と4月中旬に実施した送り出し工事の内容を中心に、動画を交え…
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トンネルの中にトンネル、一般車両を通しながら断面拡幅に挑む
国道465号蔵玉トンネル拡幅工事
一般車両を通しながらトンネルを掘削して拡幅する――。そんな難題に取り組む現場が千葉県君津市にある。車両の通行路を複数回変えるなど施工手順を工夫。作業スペースが限られるなか、コンクリートの吹き付けと支保の建て込みの機能を兼ねた重機を導入し、手待ち時間を減らした。