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 1970年の大阪万博を機に開通した中国自動車道の吹田JCT(ジャンクション)─中国池田IC(インターチェンジ)間で、2021年度に大規模な更新工事が始まった。

中国豊中IC近くにある豊中高架橋下り線の更新工事の様子。写真右は大阪モノレール。第4期の上下線通行止めで、2022年6月2日に撮影(写真:大村 拓也)
中国豊中IC近くにある豊中高架橋下り線の更新工事の様子。写真右は大阪モノレール。第4期の上下線通行止めで、2022年6月2日に撮影(写真:大村 拓也)
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 特徴は、これまで見たことのない様々な工法を駆使している点。中でも驚くのが豊中高架橋だ。国内初となるジャッキアップ工法を採用している。

ジャッキアップ工法による施工の様子(動画:JFEエンジニアリング・MMB・川田工業・宮地エンジニアリング・ピーエス三菱JV)

 桁と床版が下から上に「せり上がる」──。同工法で施工中の橋の動きを表現するとこんな感じだろうか。

 供用中の高架橋の下で新しい桁と床版を地組みし、既設桁の下面まで1次ジャッキアップで持ち上げておく。その後、終日通行止めにしてから既設桁を撤去し、新設の桁と床版を一気に2次ジャッキアップする。撤去後、すぐに下から床版と桁を設置できる工法だ。高架下に制約がない場所で使える。

豊中高架橋P5~P8を例としたジャッキアップ工法の施工手順(資料:JFEエンジニアリング・MMB・川田工業・宮地エンジニアリング・ピーエス三菱JV)
豊中高架橋P5~P8を例としたジャッキアップ工法の施工手順(資料:JFEエンジニアリング・MMB・川田工業・宮地エンジニアリング・ピーエス三菱JV)
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橋脚P34とP35の間における橋桁のジャッキアップ。第2期の上下線通行止めで、2021年10月10日に撮影(写真:JFEエンジニアリング・MMB・川田工業・宮地エンジニアリング・ピーエス三菱JV)
橋脚P34とP35の間における橋桁のジャッキアップ。第2期の上下線通行止めで、2021年10月10日に撮影(写真:JFEエンジニアリング・MMB・川田工業・宮地エンジニアリング・ピーエス三菱JV)
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