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 トヨタ自動車の大型SUV(多目的スポーツ車)の新型「レクサスLX」は、ボディー形状を見直すことなどで、フレーム車として世界最高の空力性能を実現した。走行時の空気抵抗を減らすことで操縦安定性が向上し、燃費の低下を抑えられた(図1)。

新型「レクサスLX」
図1 新型「レクサスLX」
(撮影:日経Automotive)
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 クルマが走行しているとき、車両前部にぶつかった空気は車両の外周に沿って流れ、例えば車両後部では空気の渦が発生する。空気の渦が発生すると車両後部が負圧状態になり、車両を後ろに引っ張る空気抵抗が発生する。

 車両後部で発生する空気の渦に加えて、車両の外周を流れる空気の流れが乱れることも、空気抵抗を増やす要因となる。走行時の空気抵抗を減らすには、空気の流れを乱さないこと(整流すること)が鍵になる。

 新型レクサスLX(以下、新型車)では、ボディーの形状などにいくつかの改良を加えた。同社は具体的なCd値(空気抵抗係数)は明かさないが、「フレーム車では最も良い値になっている」(トヨタ車両技術開発部主任の平野佑享氏)と話す。