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Windows 11の登場から半年が経過しました。徹底的に使いこなし、Windows 10との違いを「イイネ」「ビミョー」「ダメダメ」の3段階で評価しました。

クロックのフォーカスセッションでパソコンの作業時間を管理する

 「アラーム&クロック」アプリは11で「クロック」に改名し、「フォーカスセッション」という機能が新たに追加された。「60分の作業をする間に5分間の休憩を取る」といったスケジュールを組んでアラームを出す機能だ(図8)。スケジュールを決めてパソコン作業をするときに重宝する。

図8 「クロック」アプリにはパソコンの作業時間を管理する「フォーカスセッション」機能がある。「60分間の作業の途中で5分間の休憩を挟む」といったスケジュールを組んでアラームを発せられる。「To Do(トゥードゥー)」や「Spotify(スポティファイ)」と連携させることも可能
図8 「クロック」アプリにはパソコンの作業時間を管理する「フォーカスセッション」機能がある。「60分間の作業の途中で5分間の休憩を挟む」といったスケジュールを組んでアラームを発せられる。「To Do(トゥードゥー)」や「Spotify(スポティファイ)」と連携させることも可能
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 作業時間を設定して「フォーカスセッションを開始します」を押すとスタート。タイマーのカウントダウンが始まり、0になると休憩時間のタイマーに切り替わり、休憩が終わったら作業時間のタイマーが再セットされるという具合だ(図9)。最初に設定した作業時間が過ぎるとフォーカスセッションが終了する。

図9 60分間のフォーカスセッションを開始した場合は(1)(2)、前半(27分30秒)→休憩(5分)→後半(27分30秒)という流れで進み、それぞれタイマーで残り時間が表示される(3)
図9 60分間のフォーカスセッションを開始した場合は(1)(2)、前半(27分30秒)→休憩(5分)→後半(27分30秒)という流れで進み、それぞれタイマーで残り時間が表示される(3)
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 オプション機能として「To Do(トゥードゥー)」アプリや「Spotify(スポティファイ)」アプリとの連携も可能だ。どちらもクロックの画面から専用のアカウントにサインインすることで利用できる。

自動化ツールを標準搭載 Power Automateに挑戦

 「画像のファイル名を一括処理で連番にする」「Excel上の大量の発注データを社内システムに入力する」――。こういった定型作業を自動的に実行するアプリ「Power Automate Desktop」を11は標準搭載している(図10)。ビジネスの現場では「RPAツール」と呼ばれ、業務効率アップを図る手段として活用されている。

図10 11は「Power Automate(パワーオートメート)」のデスクトップ版を標準で搭載している。複数ファイルの名前を連番にしたり、ネットを参照してExcelに交通費を自動入力したりできる
図10 11は「Power Automate(パワーオートメート)」のデスクトップ版を標準で搭載している。複数ファイルの名前を連番にしたり、ネットを参照してExcelに交通費を自動入力したりできる
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 同アプリは複雑なプログラミングを比較的簡単に作成するためのツール。プログラミング言語を使わずに、実行したい操作の部品(アクション)をマウス操作で並べてプログラム(フロー)を作成する。各アクションで詳細を設定し、フローを実行することで自動処理を行う。

 フローを作るにはある程度の知識と発想が必要なので、いきなり複雑なプログラミングは難しい。ただ、ファイルの連番付け程度のフローなら数個のアクションで作れるので挑戦してみるといいだろう(図11

図11 Power Automateでは用意された「アクション」を順番に並べ、一連の流れを「フロー」として自動実行する(上)。各アクションではファイル名などの詳細を設定する(右)
図11 Power Automateでは用意された「アクション」を順番に並べ、一連の流れを「フロー」として自動実行する(上)。各アクションではファイル名などの詳細を設定する(右)
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