数年前まで、国内ではほとんど見かけなかったChromebook。今では家電量販店でパソコンコーナーの一角を占めるまでになった。デル・テクノロジーズや日本HP、レノボ・ジャパン、ASUS JAPAN、日本エイサーといった海外メーカー製が目立つ(図1)。もちろん、国内メーカーからも新モデルが登場している。「iPad」やAndroidタブレットなどのジャンルを除けば、Windows機やMacに次ぐ第3のパソコンとして定着したと言えるだろう。
Chromebookは米グーグルが開発する「Chrome OS」搭載ノートの総称だ。国内シェアが急増した背景には、文部科学省が推進する「GIGAスクール構想」がある。低価格という厳しい制約の中、端末の一括管理が容易などの理由で、Chromebookは多くの小中学校で採用された。2021年10月に公開された調査によると、全国で導入された端末約946万台のうち40%がChrome OSだった(図2)。