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 まずは、ChromebookとWindowsノートの違いを具体的に把握しよう。Webブラウザーで動画を視聴したり、オンラインショッピングを利用したりする範囲なら、違いを感じることはほとんどない。影響が大きいのはアプリだ。不可欠なWindows用アプリがあるなら、Chromebookでの代替は難しいかもしれない。

 多くのユーザーにとって特に重要なアプリは、「Word」や「Excel」などの「Microsoft Office」だろう。以前はChromebookでAndroid用のOfficeアプリを利用できたが、現在は利用不可。利用できるのはWebブラウザー上で動作するWeb版の「Office for the web」だけになる(図1)。Web版も機能は充実してきたが、アプリと同じわけではない。

●WordやExcelはWebブラウザーでのみ利用可能
●WordやExcelはWebブラウザーでのみ利用可能
図1 Windowsノートとの決定的な違いは豊富なWindowsアプリが使えないこと。また、米マイクロソフトの「Office」にはAndroid版もあるが、Chrome OSには非対応(上)。WebブラウザーでWeb版のOfficeアプリは使える(下)
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 周辺機器では、Windowsパソコン向けで利用可能な機器もある(図2)。対応OSとしてChrome OSが明記されている製品も増えてきたので確認しておこう。

●Windows用と同じ周辺機器のChromebook対応が増加
●Windows用と同じ周辺機器のChromebook対応が増加
図2 マウスやキーボード、外付けストレージなどは基本的に使えるが、Webカメラやビデオキャプチャーなどは製品次第。専用のソフトウエアが必要な場合は非対応が多いが、対応する製品は増えている。画面はアイ・オー・データ機器のWebページ
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 一般的に言えば、Windows用の周辺機器で、専用ソフトのインストールが不要なタイプはおおむね利用可能。具体的には、USBの標準ドライバーで動作するキーボードやマウス、外付けストレージなどは動作する可能性が高い。一方、Webカメラやビデオキャプチャーなどは対応が分かれる。主要な周辺機器メーカーはChromebook対応についての特設ページを用意している。