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 トヨタ自動車が「bZ4X」、「レクサスRZ450e」を発売するとアナウンスし、日産自動車が「アリア」の納車を開始。海外勢では、韓国の現代自動車(ヒョンデ)「アイオニック5」、イタリアのフィアット「500e」、ドイツのメルセデス・ベンツ、アウディ、BMWなど、選択肢が続々とリストに加わり、電気自動車(EV)に興味のあるユーザーにとっては、いい意味で悩み多き時代がやってきた。

 筆者はというと、個人の自家用車として「Tesla Model 3」の運用を開始して約半年が経過した。本稿では、EVの充電についての話をゴールデンウイークの読み物として、ユーザー目線でお届けする。EVへの乗り換えを検討している人の参考になれば幸いだ。

2022年5月受注開始、7月納車が予定されているヒョンデ「アイオニック5」。近未来的ですっきりとしたエクステリア、先進的で上質なインテリアが印象的なEVだった
2022年5月受注開始、7月納車が予定されているヒョンデ「アイオニック5」。近未来的ですっきりとしたエクステリア、先進的で上質なインテリアが印象的なEVだった
(筆者撮影、以下同じ)
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帰宅後にスマホを充電する感覚

 EVにおける充電環境を大別すると、(1)普通充電、(2)目的地充電、(3)経路充電と3つがある。

 (1)普通充電は自宅や勤務先などで、100〜200Vのコンセントから時間をかけてゆっくりと充電することだ。(2)目的地充電は、その名が示す通り宿泊先や買い物などでの滞在先の拠点に設置されたEV用のコンセントから充電することを言う。

 (3)経路充電は、旅行などの経路の途中での充電を指し、高速道路のサービスエリア(SA)などでの急速充電が該当する。旅程の途中で充電するので急速充電能力が求められる。

道の駅「こぶちさわ」に設置された急速充電器は、観光案内所に申請すれば無料で利用できる。平日の午前中だったが、筆者の前に1台、後に1台のEVが来て大盛況
道の駅「こぶちさわ」に設置された急速充電器は、観光案内所に申請すれば無料で利用できる。平日の午前中だったが、筆者の前に1台、後に1台のEVが来て大盛況
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 一方、(1)と(2)は、帰宅後や滞在中に充電することから時間の余裕があるので急速である必要はない。帰宅後にスマホを充電する感覚だ。これらの充電方法を「基礎充電」という言い方もする。

 EVに対し懐疑的な見方をするユーザーの中には、運転距離の短さや充電時間の長さを気にする人がいるが、この3つを上手に組み合わせれば、想像するほど不便ではない。ただ、内燃機関のクルマと比較してどうかと問われれば、利便性や機動性が劣ることは認めざるを得ない。

 普段の利用は日々の普通充電で十分まかなえる。筆者の場合、帰宅後にプラグインすると、理論値200V×16A=3.2kWで充電を開始し、1時間で約20km分の充電が可能だ。翌朝には充電が完了している。

200V×16AのEV用コンセントで、57%から80%まで6時間5分で充電が可能
200V×16AのEV用コンセントで、57%から80%まで6時間5分で充電が可能
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 自宅で充電できれば、ガソリンスタンドに出かける必要がない分、内燃機関より便利だ。筆者の暮らす横浜市は週末ともなると、時間帯によりガソリンスタンドは結構混雑し待機も発生している。