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 パソコンの利用目的がWebサイトの閲覧やメールの読み書きなどであれば、OS(基本ソフト)が必ずしもWindowsである必要はない。LinuxベースのOSを利用するのも一つの手だ。一般にLinuxベースのOSはWindowsよりも軽快に動作すると言われている。もし手元に古いパソコンがあれば、LinuxベースのOSを導入して復活させるのもよいだろう。

 LinuxベースのOSとしては「Ubuntu」などが有名だが、最近は米Google(グーグル)の「Chrome OS Flex」が注目を集めている。2022年4月下旬の時点では開発版が公開されており、無料で利用できる。

 Chrome OS Flexの前身は米Neverware(ネバーウエア)が提供していた「CloudReady」というOSだ。これは、グーグルがChromebook向けに提供している「Chrome OS」のオープンソース版をカスタマイズしたもの。グーグルが2020年にネバーウエアを買収し、CloudReadyを「Chrome OS Flex」に改良して2022年2月から提供している。

 Chrome OS FlexではWebブラウザー「Google Chrome」向けのWebアプリや、「Chrome ウェブストア」に登録されたアプリを利用できる。Chrome上で動作するWebアプリには米Microsoft(マイクロソフト)の「Microsoft Office」、米Adobe(アドビ)の「Adobe Acrobat」や「Adobe Photoshop」などがあり、大抵のパソコン作業をChrome OS Flex上でこなせる。

「Chrome OS Flex」はパソコンをほぼChromebook化できるOS。現在は開発版が公開されており、無料で利用できる
「Chrome OS Flex」はパソコンをほぼChromebook化できるOS。現在は開発版が公開されており、無料で利用できる
(パソコンの画面を筆者がキャプチャー、以下同)
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 Chrome OS Flexでは、すべてのユーザーデータをネットワーク経由でクラウドストレージの「Googleドライブ」に保存する仕組みになっている。なおかつローカルストレージにもデータを保存しているのでオフライン環境での利用も可能だ。なお、Chrome OSがプリンストールされているChromebookはAndroidと同じアプリストア「Google Play」が利用でき、Androidアプリを動かせるのが売りだ。一方のChrome OS Flexでは同機能が省かれている。

 Chrome OS Flexは、IntelまたはAMDのCPUを搭載するほとんどのパソコンで動作する。Googleのブログによると10年以上古いパソコンでは動作しないとしている。つまり、発売10年以内のパソコンであればおおむね動作すると思ってよさそうだ。Googleは動作確認済みのパソコンのリストを公表している。

 ただし、一部のキーボードの役割がWindowsと異なる。また、DVDドライブや指紋リーダー、入力用のタッチペンやThuderboltといった一部のハードウエアは未検証または未サポートとしている。Windowsパソコンで使っていた周辺機器をすべて流用できるとは限らない。