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 各アプリはシェルフ、またはシェルフの左側にあるアプリボタンから起動する。アプリボタンはWindowsにおけるスタートボタンのような存在で、利用できるアプリの一覧が表示される。GmailなどのChromeアプリがプリインストールされているほか、Chrome ウェブストアから追加することも可能だ。

 プリインストールされている「ファイル」は、Windowsの「エクスプローラー」のようなファイル管理アプリで、パソコン内やGoogleドライブ、外部ストレージのデータなどを閲覧・操作できる。使い勝手がエクスプローラーに似ているため、Windowsに慣れている人は扱いやすいだろう。日本語入力ツールとしては「Google 日本語入力」が用意されている。こちらもWindowsのMicrosoft IMEと同様の操作方法で利用できる。

 レノボ・ジャパンが2015年に発売したノートパソコン「ThinkPad X1 Carbon」(2015年モデル)でChrome OS Flexを動かしたところ、Windows 10やWindows 11よりも軽快に動いた。Web閲覧端末としては十分な性能だ。タッチパネルやUSB端子、音量ボタンなど各種機能は正常に動作し、今回試している間に不具合はなかった。

 Chrome OS FlexではWebアプリを利用するのが基本だ。アプリのアイコンをクリックするとWebブラウザーのChromeが起動するので最初は違和感を覚えたが、慣れてしまえば快適そのもの。試しにMicrosoft OfficeのWebアプリで文章を作成したところ、操作性はWindowsのネーティブアプリとほぼ同じで動作も軽く、作業に全く支障はないと感じた。

Chrome OS Flex上でWebアプリ版のMicrosoft Wordを使って文章を入力してみた。アプリを起動するとWebブラウザーのChromeが立ち上がるので最初は少々とまどったが、Webアプリの使い勝手はWindowsのネーティブアプリとほぼ変わらないと感じた
Chrome OS Flex上でWebアプリ版のMicrosoft Wordを使って文章を入力してみた。アプリを起動するとWebブラウザーのChromeが立ち上がるので最初は少々とまどったが、Webアプリの使い勝手はWindowsのネーティブアプリとほぼ変わらないと感じた
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 ドン・キホーテが2020年に発売した「NANOTE」でもChrome OS Flexを試してみた。ThinkPad X1 Carbon(2015年モデル)に比べるとかなりスペックが低い機種だが、こちらも軽快に動作した。ただし画面の向きがおかしかったり、タッチパネルが使えなかったりといったトラブルも発生。パソコンによっては安定的に利用できないケースもあるようだ。

 Chrome OS FlexはWindowsよりも動作が軽快で、導入が簡単だ。パソコンのローカルストレージにインストールしなくても利用できるので、手軽に試しやすい。Webの閲覧やメールの読み書き、Officeソフトでの作業なら古いパソコンでも快適にこなせる。パソコンが古くてWindowsが遅いと感じている人、あるいはWindows 7などサポート切れのOSを載せたパソコンが手元に余っている人であれば、Chrome OS Flexを一度試すことをお勧めする。