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 米Boston Dynamics(ボストン・ダイナミクス)の4脚歩行ロボット「Spot(スポット)」にそっくり――。それが、米Petoi(ペトイ)の犬型ロボット「Petoi Bittle(ペトイ・ビトル)」をネットで見たときの最初の感想だ。Spotと同じような配色や形状になっており、頭を外した写真はSpotのたたずまいによく似ている。

 大きく異なるのはサイズだ。Spotの全長は1100mmで本物の犬に近いサイズなのに対し、Bittleは全長200mmと手のひらサイズで手軽に扱える。入手したいと思っていたところ、クラウドファンディングのページを発見し、3万円強で本体が手に入る支援プランを選択。そうして2021年秋、Bittleが我が家にやってきた。

Petoi Bittleが入ったパッケージ
Petoi Bittleが入ったパッケージ
(撮影:筆者、以下同じ)
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 ただ、部品から組み立てなければならず、インターネットで公開されている日本語マニュアルを見る限り、設定もそれなりに面倒そうだ。「いつか動かそう」と思って放置していた。

頭、胴体、足のパーツがバラバラに入っている
頭、胴体、足のパーツがバラバラに入っている
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 そんなとき、「日経クロステックにゴールデンウイーク向けの記事を書いてほしい」と依頼された。普段とは違うくだけた感じのテーマは何かないかなと考えていて、Bittleのことを思い出した。いい機会なので、この小型の犬型ロボットで遊んでみることにした。

 パッケージの箱を開けると、胴体と足の部品がずらりと並んでいる。オレンジの箱の中には、たくさんの小型サーボが入っていた。合計10個だが1個は予備で、実際に使うのは9個だという。首に1個、それぞれの足に2個ずつだ。

入っていた10個の小型サーボ。1個は予備で、使うのは9個
入っていた10個の小型サーボ。1個は予備で、使うのは9個
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太もものバネの取り付けに大苦戦

 さっそく組み立てに入る。最初に組み立てたのが、4本の足の太もも部分。マニュアルのWebページには足の組み立てを説明する文章はなく、組み立て手順はそのページに貼ってある動画で確認するようになっていた。