パソコンからプログラムを送り込む
ここからはソフトウエアの設定だ。まず「Arduino IDE」というツールをダウンロードしてパソコンにインストールする。そこからマニュアルの指示に従い、必要なライブラリーをインストールしていく。
Bittleを動かすための「OpenCat」というソフトウエアもGitHubからダウンロードする。犬型ロボットなのになぜCatなのか不思議だったが、もともとはBittleの前身である猫型ロボット「Nybble(ニブル)」のために開発されたソフトウエアらしい。
パソコン側の準備が終わったら、Bittleと接続する。BittleのボードにUSBドングルを装着し、付属するUSBケーブルでパソコンとつなぐ。ちなみに、このケーブルはバッテリーの充電ケーブルとしても使う。
この状態でパソコン側のArduino IDEを開くと、Bittleとの接続は「COM3」という名前のシリアルポートとして認識されていた。ここまでくれば、Arduino IDEが内蔵する「シリアルモニタ」というツールでBittleとやり取りできるようになる。
まず、OpenCatの「WriteInstinct.ino」というプログラムを読み込み、メニューの「マイコンボードに書き込む」という項目を選択して、Bittleのボードに書き込む。次にシリアルモニタを開き、いくつかの質問に対して「Y」を入力する。次に「OpenCat.ino」というプログラムを読み込み、同様にBittleに転送する。これでBittleを動かす準備が整ったので、USBドングルはいったん取り外した。
あらかじめ充電しておいたバッテリーのコネクターをボードに接続し、バッテリーを胴体の下に装着する。バッテリーのボタンを長押しすると、Bittleが起動する。起動したBittleは、付属のカード型赤外線リモコンで操作できる。