デジタル変革(DX)をけん引する社内人材を育成する手段として、にわかに注目を集めるリスキリング。計画立案から実行まで、「経営主導」と「現場主導」の2軸でリスキリング施策の要点とつまずきやすいポイントを解説する。

特集
DX社員を育てるリスキリングの勘所
目次
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安易な異動配置は現場へのしわ寄せに、経営主導のリスキリングを考察する
前回は、事業部門の現場が主導するリスキリング施策の具体的なプロセスについて解説しました。リスキリング施策とは単なるスキル研修ではなく、現場の上司のリーダーシップによるチェンジマネジメントを伴う性質のものだと説明しました。
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リスキリングで組織のメンタルモデルを変える、まず社員の前に上司を巻き込め
前回は、経営によるトップダウンではなく、既存事業の現場が主導するタイプのリスキリング事例を紹介したうえで、組織が抱える課題とリスキリングの関係、リスキリングの推進を阻む個人のメンタルモデルについて解説しました。
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現場主導のリスキリングとは何か、目的はスキル習得にあらず
今回は現場主導のリスキリングについて、ある架空企業の現場部門の事例を取り上げることで、目的や課題をより具体的にイメージできるようにしたいと思います。
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なぜリスキリングが必要か、背景にある経営と現場の課題を知ろう
2021年秋ごろから、「リスキリング」というキーワードが新聞をはじめ様々なメディアに取り上げられるようになり、その注目度はぐっと高まっています。注目度の上昇とともに、各企業でもリスキリングを冠した施策が立案される頻度も高まっているようです。