Web会議でストレスになるのが、音のトラブル。相手の声が聞こえなかったり聞き取れなかったりすると、「すみません、もう一度話してください」とお願いするしかない。たいてい先方に原因があるのに、何度も言い直しをお願いして逆にイラっとされたらたまらない。
また大人数が参加する会議で、音が出ない1人だけのために他の参加者が待たされたら舌打ちが聞こえてきそうだ。
Web会議における音声トラブルの原因は、利用者のうっかりミスやハードウエアの問題などさまざまだ。今回は、トラブルの原因とその対処方法を紹介しよう。
聞こえないと指摘されたら、真っ先にここをチェック
Web会議の参加者から「聞こえない」と指摘されたら、真っ先にマイクがミュートになっていないかを確認しよう。ビデオ映像では口がパクパク動いているのに音が聞こえないときは、これが原因であることが多い。
ミュートになっていないのに相手に音が届かないときは、Web会議ツールのアプリでマイクが正しく選択されているかを確認する。利用予定のマイク以外のデバイスが選択されていたら選択し直す。
ZoomとWebexのアプリなら、マイクアイコンの横にある矢印マークをクリックしてデバイスを選択する。Google Meetは「・・・」メニューから「設定」を開き、「音声」タブで設定する。Teamsは「・・・」メニューから「デバイスの設定」をクリックすると設定パネルが開く。
WebブラウザーでWeb会議に参加する場合は、ブラウザーにマイクへのアクセスを許可しておく必要がある。カメラも同じようにポップアップが表示されるのだが、これはブラウザーが勝手にハードウエアにアクセスしないようにするセキュリティー機能が働いているからだ。このとき、「ブロック」を選んでしまうと、マイクやカメラを利用できなくなってしまう。「許可」をクリックしよう。
もし誤った操作などでブロックしてしまったら、ブラウザーの設定画面でブロックリストを削除して、アクセスし直せばよい。例えば、Chromeの「設定」の「プライバシーとセキュリティ」から「動作のカスタマイズ」→「マイクの使用を許可しないサイト」でブロックしてしまったサイトを探し、右側のごみ箱アイコンをクリックすればいい。同様に、間違って許可してしまったサイトは「マイクの使用を許可するサイト」の一覧から削除できる。
逆に先方の声が聞こえない場合、まず音量をチェックする。音量に問題がなければ、利用予定のスピーカーが選択されていない可能性がある。