新型コロナウイルスの影響でテレワークが一気に普及したが、最近はオフィスに出社する人が戻ってきた。新型コロナが完全に収束するまでのウィズコロナにおいては、テレワークとオフィスワークのハイブリッドワークが主流となるだろう。
一部の人がテレワークになったり、週に2~3日のテレワーク日が設けられたりと、テレワークで仕事をする人とオフィスで仕事をする人が混在する。このような状況を「まだらテレワーク」と呼ぶことがある。このまだらテレワークで問題になるのが会議だ。
会議にテレワークで参加する人とオフィスから参加する人が混在するため、スムーズに開催するには通常のWeb会議とは異なる注意点がある。今回は、「まだらWeb会議」を快適に開催する方法を紹介しよう。
対等なコミュニケーション環境を構築する
まだらWeb会議が広がるにつれて浮かび上がってきた課題が、Web会議環境の不平等だ。オフィスにスピーカーフォンやカメラなど、専用の機材が用意されていても、テレワーク環境は自分でそろえてね、としている企業は少なくない。ほとんどはノートPCを持っているだけだろう。
そうなると、オフィスにいる人の画質や音質はよいが、テレワークの人の画質や音質が悪い、という状況になってしまう。物おじしない人ならともかく、そんな状態だとテレワークの人の発言頻度は低下していくだろう。
テレワークの人はオフィスにいる人と対等にやりとりしやすくするために、Web会議環境を向上させる必要がある。快適なWeb会議を行うのに重要なのは、インターネット回線とマイク、Webカメラそしてディスプレーだ。
ディスプレーは大きいほうがよいので、大画面のノートPCを用意するか、セカンドディスプレーを利用する。ノートPCを買い替えるより、セカンドディスプレーを用意するほうが手軽だろう。
セカンドディスプレーには、HDMIなどで接続する据え置き型のPCディスプレーと、USBで接続するモバイルディスプレーがある。モバイルディスプレーなら手軽に持ち運びができるが、価格はPCディスプレーより高くなる。大きな画面がほしいときは、PCディスプレーのほうがお手ごろな価格で入手しやすい。
セカンドディスプレーがあると、片方にWeb会議ツールを全画面表示しておき、もう片方でWebブラウザーで調べ物をしたり、チャットで質問に回答したりできる。大画面のノートPCを使っていても、セカンドディスプレーがあったほうが便利だ。