デジタルトランスフォーメーション(DX)を成し遂げる上で最大の障壁の1つがコミュニケーションだ。仕事のやり方や事業の在り方を見直すには、コミュニケーションの方法もそれに応じた見直しが必須。にもかかわらず、ITツールが不適切だったり考え方が古いままだったりとコミュニケーション不全に陥る組織が少なくない。新型コロナウイルス禍で非対面が当たり前になり、問題はさらに深刻に。数多くのDX支援を手掛けてきた著者が、処方箋を提示する。

特集
DX時代のコミュニケーション不全の処方箋
目次
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DXに必然の異文化交流克服へ、「北極星」を探し続けよう
DXによって組織内コミュニケーション量そのものが増える。これまであまり接触することがなかった部門同士の仕事が増える。異なる「文化圏」同士での交流に近い。部門を越えた取り組みに協力して当たるための合意形成が必要だ。互いの背景を理解し、ともに目指す「北極星」を見定めよう。
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オンラインか対面かの不毛、DXで実践すべき「遅いコミュニケーション」の本質
オンラインが当たり前になった仕事の会議。日程調整から進行、成果の共有まで、DXプロジェクトを遂行する上で効果的な会議の方法を探っていこう。
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「やり取りはメールのみ」の荒唐無稽、DXに不可欠な速いコミュニケーションとは
開発チームとのやり取りはメールで――。あるDX(デジタル変革)プロジェクトのプロダクト開発がうまくいっていないと聞き、プロダクトマネジャーに状況を尋ねたところ、返ってきたのが冒頭の言葉だった。