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 写真・動画向けのクラウドサービスとしてグーグルはGoogleフォト、アマゾンはAmazon Photosを提供。マイクロソフトではOneDriveで同様の機能を利用できる。機能面は、AIによる自動判別やムービー自動作成などに優れたGoogleフォトに軍配が上がる(図1)。だが、アマゾンのプライム会員ならAmazon Photosも有力候補。写真の容量無制限という特典が魅力だ。

使いやすさのグーグル、容量ならアマゾン
使いやすさのグーグル、容量ならアマゾン
図1 3社の写真向けサービスは、いずれもAIによって被写体名などのタグが自動で付く。Googleフォトはその精度が高く、基本容量も15GBと十分。アップロード時に自動圧縮が選択できるのもメリットだ。アマゾンのプライム会員なら写真が容量無制限のAmazon Photosが見逃せない。デジタル一眼などのRAW形式も無制限だ。マイクロソフトは写真に特化したサービスがない
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 3社ともにファイルのアップロード方法はブラウザーか同期アプリを使うかの2通り(図2図4)。フォルダー単位でのアップロードも可能だが、Googleフォトはそのフォルダー構成を維持できない。とはいえ、Googleフォトはアップロード時に解像度と容量を圧縮できるのがウリ(図5)。圧縮技術は優秀で、容量が3分の1以下になっても元の写真とほぼ見分けがつかないほどだ(図6図7)。

Amazon Photosは「フィルター」の絞り込みが便利
Amazon Photosは「フィルター」の絞り込みが便利
図2 Googleフォトでは、画面上方の検索ボックスでタグの名前や撮影地などから写真や動画を探せる。画面左にアルバム作成や共有アルバムの閲覧、ムービーやコラージュの生成といったメニューがまとめられている。フォルダーごとドラッグしてアップロード可能だが、フォルダー構成は維持されない
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図3 Amazon Photosでは画面左の「フィルター」機能が役立つ。アップロードまたは撮影年月、自動で付けられたタグ、人物などを指定して絞り込める。フォルダー構成はAmazon Drive側で維持される
図3 Amazon Photosでは画面左の「フィルター」機能が役立つ。アップロードまたは撮影年月、自動で付けられたタグ、人物などを指定して絞り込める。フォルダー構成はAmazon Drive側で維持される
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図4 OneDriveでは画面左で「写真」を選択すると、アップロードされている写真と動画を一覧表示する。基本的にはクラウドストレージなので、写真に特化したメニューは少ない
図4 OneDriveでは画面左で「写真」を選択すると、アップロードされている写真と動画を一覧表示する。基本的にはクラウドストレージなので、写真に特化したメニューは少ない
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Googleフォトの圧縮技術は優秀
Googleフォトの圧縮技術は優秀
図5 3サービスのうち、Googleフォトのみアップロード時にファイルの解像度と容量を圧縮できる。一定の解像度を超えると自動で縮小され、容量は解像度と関係なく圧縮される。写真は1600万画素まで縮小されるが、A3相当での印刷に堪える。バックアップ用途と考えれば十分だ
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図6 Googleフォトの圧縮アルゴリズムは優秀。ノイズが目立ちやすい部分を拡大してもオリジナルとほとんど見分けがつかないほどだ。写真の解像度は元の5357×3571ピクセルから4899×3266ピクセルに縮小され、容量は3分1以下に圧縮された
図6 Googleフォトの圧縮アルゴリズムは優秀。ノイズが目立ちやすい部分を拡大してもオリジナルとほとんど見分けがつかないほどだ。写真の解像度は元の5357×3571ピクセルから4899×3266ピクセルに縮小され、容量は3分1以下に圧縮された
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図7 初回利用時にアップロード時の画質を選択する。アップロードにブラウザーを利用している場合は、右上の歯車ボタンを押し、この画面を開くと設定できる(1)。圧縮するなら「保存容量の節約画質」選択(2)。2021年6月1日より前に「高画質」の設定でアップロード済みの写真と動画は容量を消費していない。なお、パソコン用の同期アプリ(58ページ図8)やスマホ用アプリ(63ページ図4)とは設定が別だ
図7 初回利用時にアップロード時の画質を選択する。アップロードにブラウザーを利用している場合は、右上の歯車ボタンを押し、この画面を開くと設定できる(1)。圧縮するなら「保存容量の節約画質」選択(2)。2021年6月1日より前に「高画質」の設定でアップロード済みの写真と動画は容量を消費していない。なお、パソコン用の同期アプリ(58ページ図8)やスマホ用アプリ(63ページ図4)とは設定が別だ
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