(写真:Getty Images)
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システムのブラックボックス化が引き起こす「技術的負債」の問題に、日本企業が真剣に向き合い始めた。システムの改修や新機能追加にかかるコストが膨れ上がり、ITによる事業強化や業務改革といったDX(デジタルトランスフォーメーション)の足かせになる事態を防ぐためだ。旧来のアーキテクチャーの見直しからクラウドをはじめとした最新技術の取り込み、生産性や保守性の見える化と継続的な改善、経営陣と開発陣の密な連携まで、課題は山積み。先進企業の取り組みを通して、長く険しい、技術的負債に立ち向かう道のりを追った。