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 日産自動車と三菱自動車が2022年夏に発売する軽自動車タイプの新型電気自動車(EV)は、車両の最低価格を200万円台前半に抑えるために、設計・開発・生産面で多くのコスト抑制対策を行った。ただ車両コストは抑えながらも、先進運転支援システム(ADAS)機能は強化した(図1)。

日産と三菱自の新型軽EV
図1 日産と三菱自の新型軽EV
日産は「サクラ」、三菱自は「eKクロスEV」の車名で販売する。(撮影:日経Automotive)
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 第1の機能強化は、両社の軽自動車として初めて、「自動駐車支援機能」を採用したことである。日産は「プロパイロット パーキング」、三菱自は「マイパイロット パーキング」と呼ぶ。車両価格を抑えるため、同システムはメーカーオプションである注)

注)プロパイロット パーキングは既に、日産の現行EV「リーフ」と新型EV「アリア」に採用されている。

 両車の自動駐車支援機能では、駐車時の加減速や操舵(そうだ)を自動で制御する。後退しながらの並列駐車や前進しながらの並列駐車、縦列駐車のいずれにも対応する。両車のシステムは、操作方法を含めて同じである(図2)。

自動駐車支援の様子
図2 自動駐車支援の様子
加減速と操舵を自動で制御し、後退しながらの並列駐車や前進しながらの並列駐車、縦列駐車のいずれにも対応する。(撮影:日経Automotive)
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 駐車可能な場所は、「アラウンドビューモニター」用の広角カメラで検知する。同カメラは車両前部と後部の中央に1個ずつ、左右のドアミラーに1個ずつ合計4個を装着している。

 この4つのカメラを用いて作ったクルマの上方から俯瞰(ふかん)した映像を基に、システムが駐車できる場所を見つけると、その場所が車内のディスプレー画面に表示される。ブレーキペダルを踏んだ状態で、画面内の「駐車開始」アイコンにタッチするとシステムが作動する(図3)。

車載ディスプレーの画面
図3 車載ディスプレーの画面
画面内の「駐車開始」アイコンにタッチするとシステムが作動する。(撮影:日経Automotive)
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