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今、パソコンを自作するならインテルの第12世代CPUを使用するのがお勧めだ。ここからは第12世代Coreをベースとしたパソコンを作るためのパーツ選択方法を解説していこう。
第12世代Coreの種類 型番と見方を理解する
まずは第12世代Coreの型番の見方を覚えておこう(図1)。シリーズと選び方は図2の通りだ。2種類のコアを採用するハイブリッド・アーキテクチャーが採用されているのは上位モデルのみとなる点には要注意(図3)。シリーズの中にもいくつか種類があるが、プロセッサーナンバーの数字が大きいほど高性能だ。性能重視なら最上位を、コスパ重視なら価格と動作クロックを見て判断する。カテゴリーでは、Fが付く製品は内蔵GPUを搭載していないことを覚えておきたい(図4)。オーバークロックに対応したK型番のCPUにはCPUクーラーが付いていない点も覚えておこう(図5)。
第12世代Core CPUの選び方
図1 デスクトップパソコン向け第12世代Coreの型番は、上の要素で構成されている。プロセッサーナンバーの数字が大きいほど高性能だ
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図2 インテルの第12世代CPU(開発コード名:Alder Lake)のラインアップは表の通り。Coreブランドは数字が大きいほど高性能。シリーズ選びの目安をまとめた。ビジネスアプリの使用がメインならCore i3で十分。汎用性重視ならCore i5、高解像度動画編集などのマルチメディア処理性能を重視するならコア数の多いCore i7以上が狙い目となる
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図3 性能重視のP(Performance)コアと電力効率重視のE(Efficient)コアを搭載したハイブリッド・アーキテクチャーが採用されているのはCore i5-12600K以上となる点には要注意
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図4 デスクトップパソコン向けCPUのカテゴリーは5つ。Kは定格以上のクロックでの動作が可能なオーバークロック対応モデル。FはGPU非搭載モデル。Tは低消費電力モデル。プロセッサーナンバーの末尾にアルファベットの付かない製品は標準モデルだ
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図5 Kモデル以外はCPUクーラーが付属するが、KモデルはCPUクーラーが付属しないので別途用意する必要がある
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