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今や大人気のスクリプト言語「Python」は、PC内の処理はもちろんインターネットやクラウドとの親和性も高いという特徴を持つ。Pythonを使ってExcelファイルの変換などPC内で完結する処理から、クラウドを活用した各種自動化処理まで便利なスクリプトの数々を紹介する。

 作業の自動化で最も時間短縮が望める分野が「繰り返し処理」です。特に画像に関する繰り返し処理は手作業では非常に時間がかかります。こういうとき、画像処理の専用ライブラリを使ってPythonスクリプトを作れば、画像形式の変換からフィルター処理、画像分析まで、高度な処理を手軽に実行でき大幅な時間短縮が望めます。

 ここでは、大量の画像ファイルをリサイズして、著作権表示を書き込むというスクリプト「image_copyright.py」を作ってみました(図1)。本格的な画像処理にはOpenCVモジュールが使われますが、今回は簡単な画像処理なので、インストールが容易なPillowモジュールを使ってみます。端末アプリで次のコマンドを実行してインストールしてください。

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図1 画像ファイルをリサイズして著作権表示を書き込むスクリプト「image_copyright.py」
図1 画像ファイルをリサイズして著作権表示を書き込むスクリプト「image_copyright.py」
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 日本語を画像に描画するために、フォントをダウンロードしてスクリプトと同じフォルダーに配置しましょう。ここでは、IPAexフォント*1を利用します。

*1 https://moji.or.jp/ipafont/ipafontdownload/