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今や大人気のスクリプト言語「Python」は、PC内の処理はもちろんインターネットやクラウドとの親和性も高いという特徴を持つ。Pythonを使ってExcelファイルの変換などPC内で完結する処理から、クラウドを活用した各種自動化処理まで便利なスクリプトの数々を紹介する。

 業務ではメールの送信を自動化したい場面も多いでしょう。そこで、CSVファイルで名簿を作成し、その名簿を基にメールを一括送信するスクリプト「csv_mail.py」を作ってみました(図1)。

図1 CSVファイルで作成した名簿を基にメールを一括送信するスクリプト「csv_mail.py」(抜粋)
図1 CSVファイルで作成した名簿を基にメールを一括送信するスクリプト「csv_mail.py」(抜粋)
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 スクリプトの内容を確認する前に、外部サービスを使ったメール送信の設定が必要です。スクリプト自体はシンプルですが、迷惑メールを送信する業者対策のため、現在では外部のメールサービスを使った自動処理でのメール送信は簡単にできないようになっているからです。このサンプルでは、Gmailからメールを送信するので、Googleアカウントのセキュリティ設定で、2段階認証を有効にし、アプリパスワードを発行してください*1。アプリパスワードを発行したら、スクリプトの①の部分に自分のメールアドレス(Gmailのもの)とアプリパスワードを設定しましょう。

*1 https://myaccount.google.com/security?hl=jaにアクセスしてGoogleアカウントでログインした後、2段階認証を有効にし、アプリパスワードを発行します。