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今や大人気のスクリプト言語「Python」は、PC内の処理はもちろんインターネットやクラウドとの親和性も高いという特徴を持つ。Pythonを使ってExcelファイルの変換などPC内で完結する処理から、クラウドを活用した各種自動化処理まで便利なスクリプトの数々を紹介する。

 WSL(Windows Subsystem forLinux)を使うと、Windows上で仮想的にLinuxを動かすことが可能です。しかも、WSLではWindowsとの連携が考慮されているので、WSL(Linux)側からWindowsにアクセスできます。このため、WSL上で実行したPythonのスクリプトから、Windows上でExcelを用いて作成したExcelファイルにアクセスすることも容易です。ここでは、デスクトップにあるExcelファイルtest.xlsxのA1セルの値を読み込むスクリプト「read_excel.py」を紹介します(図1)。

図1 Excelファイルの特定セルの値を読み込むスクリプト「read_excel.py」
図1 Excelファイルの特定セルの値を読み込むスクリプト「read_excel.py」
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 Microsoft StoreでWSL用のUbuntuをインストールすると、最初からPython3がインストールされています。ただし、基本的なライブラリしか入っていないため、次のように実行して、Pythonのパッケージマネジャーであるpipが使えるようにしましょう。

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 PythonからExcelファイルを読み取るため、openpyxlパッケージをインストールします。

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