迷惑メールの数は減っている。総務省が公表した「電気通信事業者10社の全受信メール数と迷惑メール数の割合」の資料を見ると、2009年1月には迷惑メールは1日に約9億5000万通が届いていたが、2022年3月には迷惑メールは1日に約5億1300通と約46%減っていることが分かった。
通信事業者による迷惑メールの踏み台送信対策やなりすまし対策が進んだことが、迷惑メールを減らした要因だとみられる。さらに、通信事業者やメールソフトが用意した迷惑メールフィルターを利用することによって、迷惑メールが目に入らないようになっている。
しかし、金融機関やクレジットカード会社、Amazon.co.jp・楽天市場などのショッピングサイトなどを装った迷惑メールが、様々な対策をすり抜けて利用者の受信ボックスに届いている。これらのメールは、各サービスのログインIDやパスワード、クレジットカード情報などを詐取するために送りつけられる。
さらには、知人を装った迷惑メールも増えている印象だ。久しく会っていない友人からのメールだと思って喜んでいたら、マルウエアに感染させようとしている迷惑メールだったなんてことが起きている。
このような迷惑メールが届かないようにする対策はないのだろうか。