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 無線LANルーターを使えば、1つのネットワーク回線を無線LAN(Wi-Fi)を介して複数のパソコンやスマートフォンで共有できる。例えば、自宅に引き入れたインターネット回線を複数の端末で共有するときに使う。

 無線LANルーターが古いと対応する無線LANの規格も古く、共有するネットワーク回線が高速であってもその利点を生かしにくい。また処理能力が低いため、接続台数が多いと速度が低下しやすい。高速のネットワーク回線や多くの端末を使用するときは、最新の無線LANルーターに買い替えを検討したほうがよい。

既存の無線LAN機能を確認する

 初めて無線LANルーターを導入するときは、既存の環境にも無線LANルーターの機能が存在しないかどうかを確認する。インターネット回線を契約したときに貸与されるONU(光回線終端装置)やケーブルテレビが提供するインターネット接続用モデムといった機器には、無線LANルーターの機能を搭載していることが多い。その場合、パソコンやスマホを無線LANに接続するだけなら、無線LANルーターを新たに導入する必要はない。

 ただ、ONUやケーブルモデムに搭載する無線LANルーター機能の規格が古くて、想定以上に通信速度が遅い場合がある。この場合、ONUやケーブルモデルに最新規格の無線LANルーターを接続して、通信速度の改善を図れる。

最新の無線LANルーターを導入することで、無線LANのパワーアップを図れる。写真はバッファローのWi-Fi 6対応ルーター「WSR-5400AX6S-MB」で、実売価格は1万6280円程度(税込み、以下同じ)
最新の無線LANルーターを導入することで、無線LANのパワーアップを図れる。写真はバッファローのWi-Fi 6対応ルーター「WSR-5400AX6S-MB」で、実売価格は1万6280円程度(税込み、以下同じ)
(出所:バッファロー)
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 また、既存環境にルーター機能が存在した場合、無線LANルーターを追加するとルーター機能が重複する恐れがある。ルーター機能の重複はトラブルにつながる可能性があるので、無線LANルーターのルーター機能をオフにするとよい。