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 USBは変換アダプターを用いることで、端子の形状を変換できる利便性を持つ。だが、USB Type-C端子の場合、USBの規格で変換が認められているのはごく一部。市場にはUSBの規格に反したUSB Type-C用の変換アダプターが売られており、その使い方を誤ると大変危険だ。USB端子で電源の短絡(ショート)が発生し、パソコンのUSB端子や周辺機器を壊してしまうからだ。

 多くのUSB端子は短絡を想定して保護回路を持つが、安価なパソコンや周辺機器では部品点数を減らしてコストダウンを図るため、保護回路を省いた製品もある。その場合、電源の短絡からパソコンや周辺機器から最悪発火もありうる(図1)。

図1 パソコンのUSB Type-A端子をUSB Type-C端子に変換する写真のようなアダプターは、USBの規格外だ。接続によっては電源が短絡(ショート)し、パソコンのUSB端子が壊れる。最悪の場合、出火する
図1 パソコンのUSB Type-A端子をUSB Type-C端子に変換する写真のようなアダプターは、USBの規格外だ。接続によっては電源が短絡(ショート)し、パソコンのUSB端子が壊れる。最悪の場合、出火する
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 USBの規格で認められているのは、パソコンのUSB Type-C端子から、USB Type-A端子または、Micro-Bへの変換のみだ。このような変換アダプターは各社から販売されており、その利用は問題ない(図2)。

逆の変換は問題なし
逆の変換は問題なし
図2 USBの規格で認められているのは、パソコン側のUSB Type-C端子からType-A端子やMicro-B端子へ変換する場合のみ。それ以外は認められていない
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各USB端子の役割を理解 Type-Aの変換は要注意

 変換が認められていない理由は、各端子の役割に関係する。USB端子の登場時に、USB Type-A端子は「出力」、USB Type-B(Micro-Bも含む)端子は「入力」と決められており、各端子はその役割しか持たない。出力と入力で端子がはっきり区別されている。

 これに対して、後から登場したUSB Type-Cは機器や接続状況に応じて、入力と出力のどちらの役割も持つ。USB Type-C端子にコネクターを接続すると、最初に接続先の機器の情報を取得。それを基に、USB端子に流す信号線の内容や電流の向きを切り替える仕組みだ(図3)。

USB端子の種類と役割を理解する
USB端子の種類と役割を理解する
図3 主なUSB端子はType-A、Type-B、Micro-B、Type-Cの4種類。Type-Aは出力、Type-Bは入力の機能を持つ[注]。Type-Cは入出力どちらでも利用できる。Type-CをType-AやType-Bに変換すると、入力同士または出力同士の接続が発生してしまう恐れがある
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[注]Micro-Bは入力がメインで、一部出力がある