レジストリクリーナーはパソコンをよみがえらせる伝家の宝刀だ。長年の使用で起動や動作が遅くなったパソコンが一気に若返る。しかし、システムの核心部分に手を入れるだけに不用意に使うと、Windowsやアプリが不安定になったり周辺機器が動かなくなったりする危険もある(図1)。
レジストリの整理で深刻なトラブルが発生?
そもそもレジストリとは、Windowsが用意しているデータベースのことで、あらゆるハードウエアとソフトウエアの設定が記録されている。Windowsは頻繁にレジストリを参照して動作しているため、レジストリのサイズが大きくなると、動作が遅くなる(図2)。
レジストリには、いらなくなった設定も残っている。しかし、Windowsにはそれらを削除するツールがない。そのためサードパーティが用意したレジストリクリーナーを使うのが常とう手段となっている。
マイクロソフトは、ユーザーがレジストリクリーナーを使うことに否定的だ。レジストリは外部からアクセスして編集するように設計されておらず、不適切に改編すると深刻な問題が生じると、同社のサポートポリシーで警告している(図3)。