長く使い続けたいサーバーのOSには、5年間の長期サポート版である「Ubuntu Server 22.04 LTS」が向いている。これからサーバーを構築したい人や勉強したい人のために、OSのインストール方法や基本的なサーバー構築の方法などを紹介する。
サーバー版は、デスクトップ版とは異なるインストーラー「Subiquity」を採用しています。Ubuntu 22.04 LTSでは、このSubiquityもバージョンアップし、「最小構成」と「SSH越し」という新しいインストール方法が可能になりました。インストール手順を簡単に紹介します。
デスクトップ版と同じく、インストールメディアを用意します。ISOイメージファイルは、公式サイトのダウンロードページ*1から入手してください。「Option 2 - Manual server installation」を選択してから「Download Ubuntu Server 22.04 LTS」のボタンをクリックするとダウンロードできます(図1)。USBメモリーへの書き込み方法やインストーラーを起動する方法はデスクトップ版と共通なので、ここでは省略します。
Ubuntu Serverのインストーラーはデスクトップ版とは異なり、テキストベースで構成されています。マウスは使えないので、キーボードだけで操作します。矢印キーでカーソルの移動、[Tab]キーで項目のジャンプ、[Space]キーでチェックボックスの「ON」「OFF」のセット、[Enter]キーで決定です。
インストーラーが起動すると、「言語の選択」「キーボードレイアウトの選択」「インストールタイプの選択(後述)」「ネットワークの設定」「プロキシの設定」「リポジトリサーバーの設定」「ディスクのパーティションの設定」「ユーザーアカウントの作成」「SSHサーバーのインストールの選択」「追加snapパッケージのインストール」といった設定画面が表示されます(図2)。
作業は、表示される項目を対話的に一つずつ設定していくだけなので、特に難しくはないでしょう。デフォルトで、ネットワーク接続の情報を割り当てる方法は「DHCP」、インストール方法の選択は「ディスク全体を利用する」となっています。よく分からなければ、デフォルトのまま進めて構いません。