世界最大のプラスチック・ゴムの展示会である「K2022」が2022年10月19~26日にドイツ・デュッセルドルフで開催される。世界のプラスチック・ゴム業界をリードするこの展示会から最新の技術・ビジネス情報をお伝えする。

K2022
国際プラスチック・ゴム産業展
目次
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新型コロナ向け医療品と肉厚の大きな断熱カップ、新たな付加価値を生む樹脂成形
新型コロナウイルス感染症対策のための医療用成形品を自動で量産する──。ドイツZahoransky(ザホランスキー)が世界最大の樹脂・ゴムの展示会「K 2022」(ドイツ・デュッセルドルフ、2022年10月19~26日)に出展したのは、全自動の医療品成形システムだ。
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射出成形機で造ったPLA製ボトルにリサイクル情報を刻むドットが登場、Kの最新技術
図1は、日精樹脂工業が開発した100%ポリ乳酸(PLA)でできたボトル。世界最大の樹脂・ゴムの展示会「K2022」(ドイツ・デュッセルドルフ、2022年10月19~26日)に同社が出展したものだ。
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リサイクルと電動化に商機到来、「ものづくり名人」が見た欧州発樹脂分野のトレンド
今回のKで分かった注目すべき動向の1つは、樹脂のリサイクルの推進だ。現在は石油由来樹脂が9割以上を占めており、使用済み後は焼却処分によって大量の二酸化炭素を排出している。これを止めるために、樹脂のリサイクルを増やそうという動きが欧州で活発になってきた。
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「美意識がまるで違う」、日精樹脂がイタリア企業買収で得た武器
イタリア最大手の射出成形機メーカーNEGRI BOSSI(ネグリ・ボッシ)を買収した日精樹脂工業。なぜ買収に踏み切り、それによって何を得たのか。日精樹脂工業の依田穂積社長を直撃した。
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EVの軽量化部品と植物由来ソール、樹脂に適用範囲を広げるランクセス
ドイツLanxess(ランクセス)は、電気自動車(EV)向け樹脂製フロントエンドモジュールキャリアを世界最大の樹脂・ゴムの展示会「K 2022」(ドイツ・デュッセルドルフ、2022年10月19~26日)に出展した。米Lucid Motors(ルーシッド・モーターズ)が高級EV「Lucid Air」…
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リサイクル技術を押し出す樹脂メーカー、三菱ケミと東レとCHIMEI
東レはポリアミド(PA)の再生技術を世界最大の樹脂・ゴムの展示会「K 2022」(ドイツ・デュッセルドルフ、2022年10月19~26日)で披露した。ガラス繊維などの強化材が入っていない使用済みの漁網や食品の包装材を回収し、破砕してペレットにした後、ケミカルリサイクル(油化)によってカプロラクタム…
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モノマテリアル設計の自動車シートが登場、単一材料で完全リサイクルへ挑む欧州
循環経済(サーキュラーエコノミー)へかじを切った欧州。その本気度を示す1つの挑戦が、単一の材料で製品を造る「モノマテリアル設計」だ。ドイツEvonik Industries(エボニック・インダストリーズ、以下Evonik)とドイツBASFの2社が、それぞれ同一種類の樹脂で開発・設計した自動車向けシ…
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EV向け電池パックの中身をあちこち樹脂化、異種材料接合も駆使するDuPont
電気自動車(EV)向け電池パック内に組み込む部品を徹底して樹脂化する──。米DuPont(デュポン)が、樹脂製部品を内部に詰め込んだ電池パックを製作し、世界最大の樹脂・ゴムの展示会「K2022」(ドイツ・デュッセルドルフ、2022年10月19~26日)で披露した。
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EVには樹脂をこう使う、SABICが提案した部品の先端事例
これが電気自動車(EV)に対応した樹脂のソリューションだ──。サウジアラビアのサウジ基礎産業公社(SABIC)が、EV分野における新たな樹脂製部品の提案に力を入れている。
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「グリルレス」で変わるEV向けフロントパネル、Covestroが示した次世代品
世界最大の樹脂・ゴムの展示会「K 2022」(ドイツ・デュッセルドルフ、2022年10月19~26日)で、人だかりができたドイツCovestro(コベストロ)のブース。来場者の注目の的は、電気自動車(EV)向け樹脂製フロントパネル(以下、スマートフロントパネル)だった。
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15%のコスト削減を狙う、ランクセスが見せた実車ベースの樹脂製電池パック
世界最大の樹脂・ゴムの展示会「K2022」(ドイツ・デュッセルドルフ、2022年10月19~26日)。世界の有力な材料メーカーが出展を競う6号館で高い集客力を誇るのがドイツLanxess(ランクセス)だ。出展の目玉は、電気自動車(EV)向けに開発した樹脂製の2次電池パック(以下、電池パック)のプロ…
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金型内で車載外装品の価値を高める、KURZが見せた先端の加飾技術
樹脂製品の表面加飾用フィルムや技術の開発を手掛けるドイツKURZ(クルツ)。世界最大の樹脂・ゴムの展示会「K 2022」(ドイツ・デュッセルドルフ、2022年10月19~26日)で、型内加飾に関する先端の生産システムを出展し、来場者の注目を集めている。
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「オールPU」で大幅な軽量化、これがBASFが狙うEV用電池パック
2022年10月19日、世界最大の樹脂・ゴムの展示会「K 2022」がドイツ・デュッセルドルフで開幕した。材料系メーカーが集結する5号館で最大の展示ブースを構えたのが、欧州の樹脂産業をリードするドイツBASFである。
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EV向け部品や電池を狙う欧州のプラスチック成形品
「K2022プレビュー」に見る欧州プラスチック動向(3)
世界最大規模のプラスチック・ゴム専門ショー「K2022」が、2022年10月19日から26日までドイツ・デュッセルドルフで開催される。その事前説明イベント(K2022プレビュー)がメッセデュッセルドルフで同年6月19日から22日の4日間にわたって開催された。前回に引き続き、出展社のうち有力企業の出…
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「デジタル製品パスポート」や成形機の電動化が欧州のトレンドに
「K2022プレビュー」に見る欧州プラスチック動向(2)
世界最大規模のプラスチック・ゴム専門ショー「K2022」が、2022年10月19日から26日までドイツ・デュッセルドルフで開催される。その事前説明イベント(K2022プレビュー)がメッセデュッセルドルフで同年6月19日から22日の4日間にわたって開催された。その出展社のうち、有力企業の出展内容を解…
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欧州の樹脂とゴムが世界のサーキュラーエコノミーをけん引
「K2022プレビュー」に見る欧州プラスチック動向(1)
世界最大規模のプラスチック・ゴム専門ショー「K2022」が、2022年10月19日から26日までドイツ・デュッセルドルフで開催される。その事前説明イベント「K2022プレビュー」がメッセデュッセルドルフで同年6月19日から22日の4日間にわたって開催された。