全1615文字
PR

 トヨタ自動車の新型「クラウン」(16代目)で最初の発売となるのが、セダンとSUV(多目的スポーツ車)を融合させた新しいスタイル「クラウン(クロスオーバー)」(以下、クロスオーバー)だ(図1)。先代クラウンは、FR(前部エンジン、後輪駆動)ベースの車種だったが、新型クラウンのクロスオーバーでは、FF(前部エンジン、前輪駆動)ベースのプラットフォームを使いつつ、FRに負けない走りを実現するとの意図から四輪駆動(4WD)化を図った。

図1 トヨタ自動車の新型「クラウン」(16代目)の第1弾となる「クラウン(クロスオーバー)」
図1 トヨタ自動車の新型「クラウン」(16代目)の第1弾となる「クラウン(クロスオーバー)」
(写真:トヨタ自動車)
[画像のクリックで拡大表示]

 そのパワートレーンとして用意したのが、「2.5Lシリーズパラレルハイブリッドシステム」と「2.4Lデュアルブーストハイブリッドシステム」である(図2、3)。前者は、前輪を駆動する排気量2.5Lの直列4気筒ガソリンエンジン「A25A-FXS」(最高出力137kW、最大トルク221N・m)とシリーズ・パラレル方式のハイブリッドシステム「TOYOTA Hybrid System II(THS II)」(フロントモーターの最高出力88kW、最大トルク202N・m)、および後輪を駆動するリアモーター(最高出力40kW、最大トルク121N・m)を組み合わせて、「E-Four」による電動4WD方式を適用したもの。システム最高出力は172kWと後者よりも劣るが、WLTCモード燃費は22.4km/Lと後者よりも優れる。

図2 2.5Lシリーズパラレルハイブリッドシステム
図2 2.5Lシリーズパラレルハイブリッドシステム
(写真:トヨタ自動車)
[画像のクリックで拡大表示]
図3 2.4Lデュアルブーストハイブリッドシステム
図3 2.4Lデュアルブーストハイブリッドシステム
(写真:トヨタ自動車)
[画像のクリックで拡大表示]

 一方、後者(デュアルブーストハイブリッドシステム)は、前輪を駆動する排気量2.4Lの直列4気筒ガソリンエンジン「T24A-FTS」(最高出力200kW、最大トルク460N・m)とパラレル方式のハイブリッドシステム(フロントモーターの最高出力61kW、最大トルク292N・m)、および後輪を駆動する電動アクスル「eAxle」(リアモーターの最高出力59kW、最大トルク169N・m)を組み合わせて、「E-Four Advanced」と呼ぶ新しい電動4WD方式を適用したものである。WLTCモード燃費は15.7km/Lにとどまるが、システム最高出力は257kWに達し、ターボエンジンと前後モーターの組み合わせで、アクセル操作に対する遅れが少ないトルクフルで伸びのある加速を生み出せるという(図4)。

図4 トルクフルな加速のイメージ
図4 トルクフルな加速のイメージ
(画像:トヨタ自動車)
[画像のクリックで拡大表示]