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設計課長A:課員から「忙しくてできないので、このデザインレビューを次のデザインレビューと一緒にしたい」と相談されました。飛ばしてよいとも言えず、悩んでいます。

講師:忙しくて手順通りできないという不満に向き合っているのは、A課長、あなただけではありません。多くの設計課長が直面する課題です。「ルールだからとにかくやれ」では部下はついてきません。なるほどと思える+α(プラスアルファー)の説明が必要です。

 ところで、A課長、改めて聞きますが、あなたの職場の設計プロセスがなぜ「そのような手順か」を理解していますか。また、説明できますか。

設計課長A:「なぜこのような手順か」を説明しろといわれても……。うーん、考えたこともありません。

講師:「考えたことがない」というのも、A課長、あなただけではありません。多くの設計課長は考えていないのです。こうした考え方に基づいていると「設計プロセスを解きほぐす」ことが説明の第一歩です。

設計課長A:設計プロセスを解きほぐす。ぜひ、詳しく教えて下さい。

講師:実は、職場ごとに設計プロセスの詳細は違えども、多くの場合、基本構成は同じです。3つのプロセスが組み合わさっています。[1]基本プロセス、[2]サポートプロセス、[3]マネジメントプロセスです。

 A課長、あなたの職場のプロセスも、この3つから構成されているはずでず。

設計課長A:それら3つのプロセスを分かりやすく説明して下さい。

講師:[1]の基本プロセスは、これなくしては設計が成り立たない手順です。その中には4つの設計があります。おおよそこのような設計にしようと考える(1)構想設計、形状や寸法を事細かく決める(2)詳細設計、試しにものを造る(3)試作品手配と評価、これで大丈夫となれば図面を次の生産技術などの工程へ渡す(4)出図です。

 これらは設計が避けては通れない取り組み、つまり基本プロセスです。

設計課長A:基本プロセスはなくてはならない手順ということが理解できました。[2]のサポートプロセスはどのような取り組みでしょうか。