生活者がどのように病気になり、治療を受けて日常生活に戻っていくのかといった過程を示す「ペイシェントジャーニー(Patient Journey)」という考え方が広がっている。患者ごとに最適な個別化医療を実現するためには、それぞれの「旅」に寄り添うことが必要だ。日常のデータを取得・解析するデジタル技術の進展によって、この考え方は単なる理想を描いた哲学ではなく、実際の医療・ヘルスケアのシーンでも取り入れられるようになりつつある。分断されていた患者体験がデータによって1つにつながることで、どんな未来が訪れるのか。「患者の旅」に寄り添おうとする企業の動きを追った。

(出所:123RF)
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