全4342文字

1GBまで復元無料の「MiniTool Power Data Recovery Free」

 ここからは筆者のトラブル収束後に見つけた無料版のファイル復元ツールを紹介する。MiniToo Softwarelの「Power Data Recovery」無料版(以下、MiniToolと表記)は、ファイルの合計で1GBまでの復元に対応。EaseUSよりも1GB少ないが、SNSへの投稿といった作業をせずに初めから1GBに設定されている。

 使い方はEaseUSとほぼ同じだが、ホーム画面の構成は若干複雑。全ての論理ドライブが表示されるため一瞬戸惑ってしまう。読み込めなくなった外付けドライブから復元する場合は「デバイス」タブに切り替えて表示すると分かりやすいだろう。

MiniTool Power Data Recovery Freeのホーム画面。Macの「Boot Camp」環境のため、やや複雑な論理ドライブが表示されてややこしくなっている
MiniTool Power Data Recovery Freeのホーム画面。Macの「Boot Camp」環境のため、やや複雑な論理ドライブが表示されてややこしくなっている
[画像のクリックで拡大表示]
「デバイス」タブに切り替えると、物理ドライブ単位で表示される
「デバイス」タブに切り替えると、物理ドライブ単位で表示される
[画像のクリックで拡大表示]

 復元するファイルが含まれるドライブを選択して、「スキャン」をクリックするとスキャンが始まる。クイックスキャンやディープスキャンといった区別はなく、1種類のスキャンで進行するが、検出されたファイルをスキャン途中でも復元できるのはEaseUSと同様だ。

 スキャンの進行状況はパーセントのほか、残り時間も表示される。今回は初めに残り時間が35分と表示され、実際にスキャンが終了したのも38分と意外に正確だった。途中で残り時間が減らなくなったかなと思ったら、急激に進むといったこともあったが、残り時間が表示されているのは安心感があった。

 また検出ファイルを整理する工程がない分、EaseUSよりも早く復元ファイルの選択作業に入れる。それでもMiniToolではファイルの種類ごとの仕分けはされており、実用上は問題がないように思われた。

MiniToolのスキャン中の画面。左下にスキャンの進行状況がパーセントと残り時間で表示される
MiniToolのスキャン中の画面。左下にスキャンの進行状況がパーセントと残り時間で表示される
[画像のクリックで拡大表示]
制限である1GBを超えて復元ファイルを選択している場合は、制限に達したところで停止する
制限である1GBを超えて復元ファイルを選択している場合は、制限に達したところで停止する
[画像のクリックで拡大表示]

 復元を終了してホーム画面に戻る際には、スキャン結果の保存を促される。次にこのファイルを読み込むことで、スキャン作業を飛ばして復元作業に入れる。EaseUSにも同じ機能はあるが、このような警告は出ないので、自分で気づいてメニューから保存する必要がある。

 ただしMiniToolの無料版はスキャン結果の保存だけできて読み込みには対応していない。無料版でスキャンをして有料版にアップグレードした際に読み込むといった使い方になるだろう。

 EaseUSは無料版でもスキャン結果を読み込むことはできた。ただ復元サイズに制限があるため、無料版で使う限りでは実用性はあまりなさそうだ。

スキャン結果を保存して、次回のスキャン作業を短縮する機能がある。ただし無料版では保存のみで読み込みには対応していない
スキャン結果を保存して、次回のスキャン作業を短縮する機能がある。ただし無料版では保存のみで読み込みには対応していない
[画像のクリックで拡大表示]

 MiniToolの有料版は、1カ月間ライセンスが税込み1万450円、1年間ライセンスが税込み1万3530円。永久ライセンスが税込み1万5070円だ(3台まで使える)。永久ライセンス以外はEaseUSよりもやや高額だが、Windowsの作成する「WinPE Bootable Builder」が搭載されている。Windows PE(WinPE)はWindowsのインストールや回復ドライブに使用される小規模なOS。USBメモリーなどを起動ドライブにすることができる。Windowsが正常に動作している状態で事前にWinPE Bootable Builderを使ってUSBメモリーなどに起動ドライブを作成しておくと、正常に起動しないWindowsパソコンの内蔵ドライブのスキャンとファイルの復元が可能になる。