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スキャンが高速な「Wondershare Recoverit Free」

 最後に紹介するWondershareの「Wondershare Recoverit Free」(以下Wondershareと表記)は、無料版で復元できるファイルは100MBまで。しかし、先に紹介した2つのファイル復元ツールよりもスキャンにかかる時間が約18分と圧倒的に短かった。トラブルが解決できるかどうか分からないという状況は早めに解消したいので、この特徴はうれしい。

 使い方は先の2つのツールとほぼ同じで、復元したいファイルの入っているドライブのスキャンをクリック。スキャン実行中の画面には残り時間は表示されないが、「セクターを読込中」の表示が「読み込んだセクター/全体のセクター」で表されていて、どのぐらいのペースで進んでいるかが分かる。進行が早いこともあり、安心感があった。

Wondershare Recoverit Freeのホーム画面。復元したいファイルが入ったドライブをクリックするとスキャンがはじまる
Wondershare Recoverit Freeのホーム画面。復元したいファイルが入ったドライブをクリックするとスキャンがはじまる
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スキャンは高速で「セクターを読込中」の細かく進む数字を見ていると、大体の残り時間が予測できる
スキャンは高速で「セクターを読込中」の細かく進む数字を見ていると、大体の残り時間が予測できる
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 ただし削除済みファイルはスキャン結果の「ごみ箱」には見つからず、ドライブ全体の中にディレクトリー構造が失われてごちゃ交ぜに検出されていた。ファイル数が多いと探すのは大変だ。Wondershareは誤って削除したファイルの復元用途には不向きなのかもしれない。

 そこでファイルの削除ではなく、ドライブ全体をWindowsのフォーマット機能で初期化したものをスキャンしてみた。こういうときにもスキャンが速いのは助かる。

 するとスキャン結果のサイドバーに「保存場所の分からないファイル」という項目ができており、その中に構造を保ったままファイルを見つけることができた。どういう理屈でこうなるのかは不明だ。このインターフェースは分かりにいくいと感じた。

 無料版で制限されている100MB以上を選択すると、復元作業に入れず、選択ファイルが100MBになるように自分で調整する必要があった。その後は問題なく復元できた。

スキャン結果を開くとドライブ直下に「保存場所の分からないファイル」という項目があり、構造を保ったままのファイルが見つかった
スキャン結果を開くとドライブ直下に「保存場所の分からないファイル」という項目があり、構造を保ったままのファイルが見つかった
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復元自体は問題なく実行できた
復元自体は問題なく実行できた
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 Wondershareの無料版は100MBまでのファイル復元にしか対応していない。有料版のPro版は1カ月間ライセンスが税込み5980円。永久ライセンスが税込み1万980円だ。起動ドライブ作成機能は含まれていないが、Pro版のそれぞれに2000円プラスした価格のUltimate版には含まれている。