新型コロナウイルス禍で拡大した日本のEC(電子商取引)市場が「成長痛」ともいえる課題に直面している。クレジットカードの不正利用や行き過ぎた転売などが横行し、市場の健全性を脅かしているのだ。巧妙化する不正や悪質行為にどう向き合い、対策の実効性をどのように高めていくべきか。安心・安全な商品売買の仕組みを確保するための課題と取り組みを検証する。

特集
ニッポンのECが危ない
目次
-
SNSで「海外から転売?」の声、品質対策急ぐクラウドファンディング大手マクアケ
急成長を遂げた購入型クラウドファンディング大手マクアケの業績が変調をきたしている。2022年9月期第3四半期決算は売上高が前年同期比0.2%減の33億2600万円、営業損益が8900万円の赤字だった。同社は目下、事業の要となるプロジェクトの品質低下を防ごうと組織体制や施策のてこ入れを急ぐ。
-
メルカリを悩ます不正行為、巧妙化・悪質化が進むアカウント乗っ取り手口
フィッシング詐欺などの不正対策を次々と講じるフリマアプリ大手のメルカリ。だが攻撃者は即座に対応して不正の手口を改める。背後には海外の犯罪集団の存在がありそうだ。他のEC(電子商取引)事業者も対岸の火事では済まされず、組織的に行われる不正行為に備える必要がある。
-
ネット通販にはびこるクレカ不正利用や悪質転売、身バレなしで稼ぐ驚きの手口とは
ECを足場にした不正が後を絶たない。カード情報を盗用してネット通販などで商品を購入し、別のサイトや海外で転売して現金を手にするといった行為だ。運営企業が対策を講じても新たな手口が次々に編み出される。消費者保護や市場の健全性確保に向け、業界全体での対策を急ぐべき時期に来ている。
日経クロステック Special
What's New
経営
- クリニック向け営業を変革する新サービス
- 【動画解説】DX推進でビジネスを変革
- 人的資本投資の現状や課題をLIVEで議論
- 千代田区が描く「自治体DX」の理想像とは
- 非IT人財を巻き込んだDX戦略の実現法
- 今注目すべき「スーパーパワーズ」≫詳細
- 富士通が目指す「心の豊かな」社会とは
- DXで業務効率化は目指すな≫その理由は?
- 誰ひとり取り残されないデジタル化の要諦
- 旭化成、サッポロビール≫AI活用最新事例
- 「レガシー対応」+「DX」両輪を回す極意
- ソニーミュージック事例/顧客データ活用法
- 実はDXは「間違いだらけ」?理由と打開策
- サイロ化したシステムは放置でOK!理由は
- 今見直すべきITソーシング戦略≫要点は?
- テレワーク環境で気軽な雑談を実現する方法
- 「AI」で脱レガシーを加速する方法とは?