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 世界的なインフレの波、円安の進行。エネルギー資源問題に、長引く感染症対応。こうした困難な課題に企業が直面する中で、2023年に飛躍が見込まれるのはどんな業界なのか。『日経業界地図 2023年版』から、要注目分野の「業界地図」を紹介する。今回は、メタバースをめぐる業界地図を見ていこう。

「メタバース」のポイント
  • サービス開発は道半ば、現状は期待先行
  • 人との接触が減る中で新たな顧客接点にも
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 メタバースは「Meta(超越)」と「Universe(宇宙)」を組み合わせた造語。定義は不明確だが、現状ではアバターを自分の代わりに仮想空間で人と交流したり、エンターテインメントを楽しんだりする形態を指すケースが多い。

 デジタル機器の普及やブロックチェーンの登場がメタバース経済圏の構築を後押ししている。新型コロナウイルス禍で人との接触が減る中、急速に注目が集まった。

 2021年10月にはフェイスブックが「メタ」への社名変更を発表したほか、マイクロソフトなどがこぞって参入している。日本ではソニーグループがプレイステーションとつなぐ仮想現実(VR)機器「PSVR2」を開発中のほか、スクウェア・エニックスはアニモカ・ブランズ傘下のザ・サンドボックスと提携した。

 「ポケモンGO」で知られるナイアンティックは拡張現実(AR)技術で現実世界に映像を組み合わせた「リアルワールド・メタバース」を提唱。仮想空間に入り込む形式のメタバースとは一線を画す。一方、暗号資産の市況低迷など22年に入り逆風も吹いている。

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