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 世界的なインフレの波、円安の進行。エネルギー資源問題に、長引く感染症対応。こうした困難な課題に企業が直面する中で、2023年に飛躍が見込まれるのはどんな業界なのか。『日経業界地図 2023年版』から、要注目分野の「業界地図」を紹介する。今回は、AIベンチャーをめぐる業界地図を見ていこう。

「AIベンチャー」のポイント
  • ディープラーニング中心に利用が拡大
  • ベンチャー企業のIPOも相次ぐ
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 AIはArtificial Intelligenceの略で人工知能と訳される。画像や言語の理解、推論、問題解決などの知的作業を人間に代わってコンピューターで処理する技術を指し、60年以上の歴史がある。

 現在は、第3次AIブームと呼ばれている。ビッグデータと高い演算能力がそろい、ディープラーニング(深層学習)が実用になり、適用領域が大きく広がった。もはや一過性のブームではなく定着したといえる。

最近の動向

 企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)への取り組みが進展するなか、AI導入も拡大している。

 IT専門調査会社IDCジャパンの調査によると、2021年の国内AIシステム市場は前年比26.3%増の2771億9000万円で、26年には8120億9900万円になるという。

 大手IT企業は軒並みAIビジネスに注力しているが、成長市場を目指して多くのベンチャー企業が参入しており、新規株式公開(IPO)を実現する企業も続々と現れている。また、SOMPOホールディングスがABEJAに資本参加するなど、M&Aや資本業務提携の動きも活発である。